症例報告「うつ病 症例7」‐東京・江戸川区・平井‐

【うつ病 症例7】
【患者像】
Sさん 20代 女性

【来院】
 2016.2

【症状】
主訴:体がフワフワした感じになる
過去のトラウマ、中学校3年生の時に友人との人間関係が上手く行かずに自律神経の乱れが始まった。その頃から人に対して感情を伝える事が怖くなってしまい、うつ傾向になった。症状は過呼吸、震えが止まらないなどが随伴することがある。記憶が飛ぶこともある。

【治療経過と内容】
治療方針
心血が不足することによる精神症状の緩和
精神症状があるときは、過度のストレスによって血液が消耗し、心が保てなく成る為心血を補う治療を行ったところ精神症状の緩和が認められた。
首肩の硬結の治療に関しては、自律神経の交感神経の緊張状態が原因となっている為、気滞とオ血を除去する為に背部兪穴のオ血部位を改善したところ、症状が軽減した。

【同時に治療した症状】
過呼吸、記憶障害

【使用した主なツボ】
壇中、内関、膈兪

【考察】
精神症状の治療の場合は、心血不足を補う事から始めると、効果的に症状を取り除くことが出来た。交感神経の緊張状態を改善する為に背部の緊張と後頚部の緊張があることを優先するよりも、早期に治療効果が現れた。また過去のトラウマに向き合う時は、カウンセリングの時間を長めにとった。過去に向き合うときに症状が悪化することが何度かあったが、選択理論的カウンセリング手法を用いる事で解釈を肯定的にするように導くことが出来た。