カフェインと自律神経の関係性について

本日のテーマは、【カフェイン】です。

カフェインを断つことは、
当院でもよくお伝えしておりますが、何故断つことをオススメしているのでしょうか?

その理由は、成分に有ります。
まずは、【カフェイン】についてお話し致します。
カフェインとは、アルカロイドの一種であり、プリン環を持ったキサンチンの誘導体

いきなり難しい単語が出てきましたね。

まず、アルカロイドとは窒素原子を含んだ、多くは塩基性の天然由来の有機化合物です。炭素・窒素・水素・酸素・硫黄、稀に塩素や臭素、リンと言った元素を含みます。
これらの多くは真菌、微生物、植物、両生類などの様々な生物によって産生されるが、多くが他の生物にとって有害です。
薬理作用などで薬品に用いられる一方で、娯楽の為の麻薬や幻覚剤にも使用されています。

有名なアルカロイドを用いたものとしては、ドイツの薬剤師ゼルチュネルによってアヘン(麻薬に用いられるケシの実から採取される果汁)から分離抽出した化合物として、モルフィンことモルヒネ(鎮痛剤)があります。

因みに、一般成人のカフェインによる致死量はマウス実験から10〜12gと言われています。
そして、日本国では、500mg以上のカフェインを含む医薬品は劇薬指定されています。

これでカフェインの危険性を少しご理解いただけましたでしょうか?

でもカフェインって、頭痛薬とかに入っていたり、頭痛の時に飲むと楽になった経験ある。。。と思った方。
そうです。カフェインはい一部の頭痛薬や、鎮咳去痰配合剤、感冒配合剤などに用いられており、日常生活の中に沢山あります。
ではなぜ日常の中に危険性のあるカフェインが存在し、重宝されているのでしょうか?
それはカフェインは、交感神経を無理やり働かせる作用があります。

つまり、元気になったような気がしてしまうんです。
頑張って、無理をしすぎる日本ならでは。。。というものもあげられるのですが。。されはさておき、ポイントとして、あくまでも《元気になった気》だけで、体は《元気》ではありません!!

つまり3時のコーヒータイムでリラックスした気分になりますが、体は全く休まっていないのです。(たばこ一服もニコチンによる同様の体への負荷がかかっております)

カフェインの過剰摂取は、自律神経失調症の症状が出る方が多いです。
特に、不眠症・動悸・胃腸の機能低下・頭痛など起こりやすくなります。
これは健康的な方でも起こります。
(成人では、100mg以上のカフェイン摂取は睡眠潜時の延長、睡眠時間の短縮を引き起こすことや、カフェイン 200~250mgの1回摂取によって血漿レニン活性、 カテコールアミン濃度、血圧を高め、コーヒー非常習の健康人において不整脈を誘発する可能性など研究結果から報告されています)

ただ自律神経失調症やうつ病の方は、
ただでさえエネルギーが低い状態で、そこにカフェインを摂ると、
なけなしのエネルギーをさらに使ってしまいます。
だからこそ、カフェインを断つことをオススメしています。

カフェインを断つと言っても一生ではありません。
断つ期間としては、
症状が軽い方は、3ヶ月〜半年。
重い方だと一年半〜二年。
一切口にしないことで症状が軽くなったり改善したりします。

個人的にはカフェインは習慣性がありますが、
症状が治まってからしばらくの間は、
お休みすることをおすすめします。

最初は辛いかもしれませんが、
落ち着くまでは試してみてくださいね。

また、症状が重い方は唐辛子も断つことをオススメしてます。
唐辛子が体内に入ると
ノルアドレナリンが分泌され、交感神経が優位になります。結果血糖値の上昇や心拍数の上昇といった身体にストレスがかかるからです。
唐辛子の含まれる食品として、キムチ、七味、タバスコなどです。
一度控えることを意識してみましょう!

最後までお読み頂き、
ありがとうございます。
鍼灸師 石渡 圭亮