過敏性腸症候群(下痢型)の原因と治療法|自律神経とストレスの関係を解説
こんにちは。平井鍼灸院の鈴木です。
「ストレスがかかると急にお腹が痛くなる」「トイレに駆け込むことが多い」――そんな症状でお困りではありませんか?
その原因は、過敏性腸症候群(下痢型)と呼ばれる腸の機能性障害の可能性があります。
過敏性腸症候群(下痢型)とは?
過敏性腸症候群(IBS)は、検査で異常が見つからないにも関わらず、腹痛や下痢・便秘といった腸の不調が続く状態を指します。
特に下痢型は「ストレスや緊張の場面で急にお腹がゆるくなる」「外出時にトイレの場所が気になる」など、日常生活に大きな影響を与えやすいのが特徴です。
過敏性腸症候群(下痢型)の主な特徴
- 急な腹痛とともに下痢を起こす
- 精神的ストレスやプレッシャーで悪化する
- 排便後は一時的に楽になるが、再び症状が出る
- 旅行や通勤、試験など緊張する場面で症状が強い
- 検査では異常が見つからない
原因とメカニズム(西洋医学的視点)
IBS下痢型の原因は腸の過敏性と自律神経の乱れにあります。
- 腸の過敏性:小腸や大腸が通常より敏感に反応し、少しの刺激で過剰に動いてしまう
- 自律神経の乱れ:ストレスや緊張で交感神経が優位になると、腸の蠕動運動が過剰になり下痢が誘発される
- 脳腸相関:脳と腸は自律神経やホルモンを介して強く結びついており、精神的ストレスが腸の働きを乱す「悪循環」を起こす
自律神経との関係
- 交感神経の過活動 → 腸の動きが速くなり、下痢を起こしやすい
- 副交感神経の不調 → 本来の消化・吸収が乱れ、便が未消化のまま排出される
- 慢性的ストレス → 自律神経の切り替えがうまくいかず、腸が常に不安定な状態になる
東洋医学から見た過敏性腸症候群(下痢型)
東洋医学ではIBSを「脾(消化吸収を司る)」「肝(ストレスと関係する)」「腎(水分代謝を調整する)」の働きの乱れと考えます。
- 脾気虚(ひききょ):消化機能が弱まり、食後に下痢しやすい
- 肝気鬱結(かんきうっけつ):ストレスで気の巡りが滞り、腸の動きが乱れる
- 腎陽虚(じんようきょ):冷えによって下痢が慢性化する
東洋医学的アプローチとツボ
- 足三里(あしさんり):消化機能を高める
- 中脘(ちゅうかん):胃腸の働きを整える
- 太衝(たいしょう):ストレスで乱れた気の流れを調整
- 関元(かんげん):下痢を抑え、体力を補う
鍼灸では体質や症状に合わせてツボを選び、腸の働きと自律神経のバランスを整えます。
まとめ
過敏性腸症候群(下痢型)は、単なる胃腸の不調ではなく、自律神経の乱れやストレスが大きく関与する症状です。
西洋医学では「脳腸相関」、東洋医学では「肝・脾・腎の乱れ」として捉え、両面から調整することが改善の鍵になります。
鍼灸は腸の働きを安定させると同時に、自律神経を整え、根本的な改善を目指せる方法です。
お腹の不調や慢性的な下痢でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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