腰椎椎間板ヘルニアの痛みはなぜ続く?自律神経と鍼灸との関係性!?
こんにちは。平井鍼灸院の鈴木です。
「腰から足にかけてのしびれや鋭い痛み」「長時間座っているとつらい」といった症状でお困りではありませんか?
その原因の一つとして 腰椎椎間板ヘルニア が考えられます。
本記事では、腰椎椎間板ヘルニアについて 西洋医学・自律神経・東洋医学 の3つの視点から詳しく解説し、鍼灸によるアプローチについてもご紹介します。
腰椎椎間板ヘルニアとは(西洋医学的視点)
腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎の間にある「椎間板」が損傷し、中の髄核が外に飛び出して神経を圧迫する病気です。
主な症状
腰痛
坐骨神経痛(お尻から太もも・足にかけての放散痛)
足のしびれ、感覚鈍麻
筋力低下や歩行障害(重症例)
原因・リスク因子
長時間のデスクワークや前かがみ姿勢
重い荷物の持ち上げ作業
加齢による椎間板の変性
喫煙や運動不足も発症リスクを高める
病態生理
椎間板が破綻すると、飛び出した髄核が神経根を物理的に圧迫するだけでなく、炎症性サイトカインを放出し、痛みを強めることがわかっています。
近年は「機械的圧迫」だけでなく「炎症」と「神経の過敏化」が重要な要因とされています。
自律神経との関係
一見「神経の圧迫」が原因と思われがちな椎間板ヘルニアですが、自律神経の関与も大きいことがわかっています。
交感神経優位と筋緊張
痛みのストレスにより交感神経が優位になると、腰部や臀部の筋肉が緊張し、神経圧迫がさらに強まります。血流障害と酸素不足
自律神経の乱れで血管が収縮すると、神経や筋肉への酸素供給が不足し、炎症や痛み物質が蓄積。結果として慢性腰痛が悪化します。中枢性感作
交感神経の過活動は脳の「痛みの閾値」を下げ、実際の神経圧迫以上に強い痛みやしびれを感じるようになります。
このように「椎間板の変性」だけでなく、「自律神経の乱れ」が慢性化や再発の大きな要因になっています。
東洋医学からみた腰椎椎間板ヘルニア
東洋医学では、腰椎椎間板ヘルニアを「椎間板」という構造ではなく、気血の巡りや臓腑の働きの失調として捉えます。
主な病因・病機
腎虚(じんきょ)
腎は「骨を主る」とされ、腰の健康と深く関わります。加齢や過労で腎気が不足すると腰が弱り、ヘルニアを発症しやすくなります。気滞血瘀(きたいけつお)
外傷や長時間の同一姿勢で気血の流れが滞ると、血瘀(血の滞り)が生じ、鋭い腰痛や坐骨神経痛を引き起こします。寒湿(かんしつ)
冷えや湿気によって経絡の流れが妨げられ、重だるい腰痛やしびれを悪化させます。
鍼灸でのアプローチ
腰部・下肢のツボ:大腸兪、腎兪、委中、承山など
自律神経調整のツボ:合谷、内関、足三里など
瘀血改善のツボ:血海、三陰交
鍼灸は筋緊張を緩めるだけでなく、自律神経を調整し、血流や炎症反応の改善を促すことで、根本的な回復を目指します。
まとめ
腰椎椎間板ヘルニアは「神経の圧迫」だけでなく、炎症、自律神経の乱れ、血流障害といった要因が複雑に関わっています。
東洋医学では「腎の弱り」「気血の滞り」「寒湿の停滞」と捉え、鍼灸によって自律神経を整え、全身の巡りを改善することで症状の緩和と再発予防が期待できます。
「腰痛が長引いている」「坐骨神経痛で日常生活に支障がある」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
info_outline平井鍼灸院
- 住所
- 〒132-0035
東京都江戸川区平井4丁目11−3 サンライズエンドウII 4階 - 電話番号
03-3683-7670
- 営業時間
- 火金 10:00~20:00
水 12:00~20:00
土 9:00~17:00
日 9:00~16:00 - 休業日
- 月曜・木曜・祝日
- アクセス
- JR総武本線平井駅から徒歩1分