突然の動悸や息苦しさはパニック障害?
こんにちは。鈴木開登です。
「突然、心臓がドキドキして息苦しくなる」「電車や人混みで急に不安が強まる」といった経験はありませんか?これらは一時的なストレス反応ではなく、パニック障害という疾患の可能性があります。現代社会では、働き盛りの方や子育て世代を中心に増えており、日常生活に大きな影響を与えることも少なくありません。
パニック障害とは?
パニック障害とは、突然の「パニック発作」が繰り返し起こる病気です。パニック発作は、理由もなく強い動悸や息苦しさ、めまい、胸の圧迫感などが出て、「このまま死んでしまうのでは」という恐怖に襲われるのが特徴です。発作は数分から数十分で治まりますが、再発への不安が強くなり、外出や仕事に支障が出ることもあります。
主な疾患の症状
強い動悸、胸の圧迫感
息苦しさ、過呼吸
めまい、ふらつき
吐き気や腹部の違和感
手足のしびれや震え
「死んでしまうのでは」という強い恐怖感
発作が起きることへの予期不安
外出を避けるなど生活の制限
西洋医学的視点
西洋医学では、パニック障害は「不安障害」のひとつに分類されます。脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)の働きの不調和や、扁桃体と呼ばれる不安を処理する部位の過敏さが関係していると考えられています。治療には薬物療法(抗不安薬・抗うつ薬)や認知行動療法が用いられますが、副作用や再発への懸念もあり、生活習慣や自律神経の安定が重要とされています。
自律神経との関係
パニック発作が起きる背景には、自律神経の乱れが深く関与しています。
ストレスで交感神経が過剰に働き、心拍数や呼吸が急上昇
副交感神経の働きが弱まり、心身を落ち着けられない
自律神経のバランスの乱れにより、体が常に「緊急事態モード」になっている
このような状態では小さな不安や刺激が引き金となり、パニック発作が起こりやすくなります。
東洋医学的観点
東洋医学では、パニック障害を「気の乱れ」として捉えます。
心(しん)の不調:動悸や不安感
肝(かん)の過剰な働き:緊張やイライラ
腎(じん)の弱り:恐怖心や息切れ
鍼灸では「内関(ないかん)」「神門(しんもん)」「太谿(たいけい)」などのツボを用い、気の流れを整え、自律神経を安定させます。これにより、発作そのものを和らげるだけでなく、再発を予防する体づくりを目指します。
まとめ
パニック障害は心の問題だけでなく、自律神経の乱れや体の緊張と深く関わっています。西洋医学の治療と併せて、自律神経を整えるケアを取り入れることで、症状の改善や再発防止に大きく役立ちます。「突然の発作で外出が怖い」「薬だけに頼るのは不安」という方は、ぜひご相談ください。
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