“梅雨時のめまい”に効くツボと鍼灸治療

こんにちは、江戸川区平井鍼灸院の今木です。
前回は、梅雨の不調、我慢していませんか？“湿気疲れ”の原因と鍼灸ケアについてお伝えしました。
今回は、“梅雨時のめまい”に効くツボと鍼灸治療についてお伝えします。

～気圧の変化でグラグラする…その不調、東洋医学でケアしませんか？～

梅雨の時期になると、「ふわっとする」「目の前が回る」「立ちくらみが多い」といった“めまい”を訴える女性が急増します。特に、仕事や家事で多忙な40代女性は、自律神経のバランスが乱れやすく、季節の変わり目に不調を感じやすい傾向があります。

この記事では、梅雨時に起こるめまいの原因と症状、そして、東洋医学に基づくツボ押しや鍼灸治療の効果的な対処法を詳しくご紹介します。

梅雨時にめまいが増えるのはなぜ？

1. 気圧の変化による自律神経の乱れ

梅雨の季節は、低気圧が長く続くため、体は外からの圧力の変化に敏感になります。人の体は気圧が下がると副交感神経が優位になり、血管が拡張して血圧が下がります。その結果、脳への血流が一時的に不足し、“めまい”や“ふらつき”が起こりやすくなります。

2. 湿気による「水滞（すいたい）」体質

東洋医学では、梅雨の湿気は「湿邪（しつじゃ）」と呼ばれ、体内に余分な水分がたまる「水滞」の状態になると考えられています。水分の巡りが悪くなると、内耳（三半規管）にも影響が及び、バランス感覚が乱れてめまいを引き起こすのです。

めまいの主な種類と症状

一口に「めまい」と言っても、種類によって原因や対処法が異なります。

● 回転性めまい

まるで景色や自分がグルグル回っているように感じるタイプ。内耳の異常やメニエール病などが原因であることが多く、耳鳴りや難聴を伴うことも。

● 浮動性めまい

ふわふわと雲の上を歩いているような感覚で、脳の血流低下や自律神経の乱れが関係します。梅雨時期によく見られるのがこのタイプです。

● 立ちくらみ（失神性めまい）

急に立ち上がったときにクラッとくる感覚。血圧の急な変動や鉄欠乏などが関与している場合があります。

東洋医学で見る「めまい」の原因とは？

東洋医学では、「気・血・水」のバランスが崩れることがめまいの主な原因とされます。特に、梅雨時期は「水」の巡りが悪くなるため、以下のようなタイプに分けて対処します。

• 水滞タイプ：体内に余分な水分がたまり、重だるさや吐き気を伴う。

• 気虚タイプ：気（エネルギー）が不足し、疲れやすく立ちくらみが多い。

• 肝陽上亢タイプ：ストレスで肝（かん）の気が上昇し、イライラや頭痛を伴う。

梅雨のめまいに効果的な“ツボ”5選

ご自宅で簡単にできるセルフケアとして、東洋医学の“ツボ押し”は非常に効果的です。

鍼灸治療による“梅雨めまい”の根本ケア

鍼灸治療では、身体全体のバランスを整えながら、めまいの原因となる「水の滞り」や「気血の不足」を改善します。

● 自律神経の調整

鍼灸によって副交感神経と交感神経のバランスを整え、ストレス由来のめまいや睡眠の質の低下を改善します。

● 耳周囲のケア

めまいの根本的な原因である内耳の血流改善のため、耳の周囲や首の後ろにアプローチすることで、内耳機能の正常化を促します。

● 胃腸機能のサポート

東洋医学では「脾（ひ）」＝消化器系の機能が弱ると余分な水分がたまりやすくなるとされるため、胃腸機能を高める施術も行います。

生活習慣の見直しも大切です

めまいを繰り返さないためには、日常生活の中でできる予防も必要です。

• 朝の白湯で代謝アップ

• 湿度が高い日は除湿器やエアコンで湿気対策

• 湯船につかり、全身の巡りを促す

• 規則正しい睡眠で自律神経を安定させる

• スマホやPCの使用は1時間ごとに休憩をとる

梅雨の“めまい”は東洋医学でしっかりケア

梅雨の時期に起こるめまいは、一時的なものと放置してしまいがちですが、それは体からの大切なサインかもしれません。

特に40代女性は、ホルモンや自律神経の影響を受けやすいため、東洋医学や鍼灸治療を上手に活用することで、根本からの改善が期待できます。

「病院に行っても異常なし」「薬ではなかなか改善しない」そんなときこそ、鍼灸治療を活用してください。

またこちらの動画で紹介しているケアもオススメです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

江戸川区平井鍼灸院　今木薫

【監修】
平井鍼灸院　院長　梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年～ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得