回転性めまいや耳鳴りも自律神経のサイン?東洋医学で考えるメニエール病
こんにちは。平井鍼灸院の鈴木開登です
「立ち上がるとグラッとする」「耳が詰まった感じがする」「耳鳴りや吐き気がある」
そんな症状でお困りではありませんか?
これらはメニエール病の代表的な症状です。40代女性に多く見られ、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
こんな不調はありませんか?
急に回転性めまいが起こる
吐き気や嘔吐を伴うことがある
片耳の耳鳴りや耳の詰まり感が続く
頭が重く、集中力が低下する
不安やストレスを感じやすくなる
メニエール病とは
メニエール病は、内耳のリンパ液(内リンパ)の異常によって起こる病気です。
内耳には平衡感覚を司る器官があり、ここで液体の圧力が乱れると、めまいや耳鳴り、耳の詰まり感などが現れます。
主な症状
突然起こる回転性めまい
吐き気・嘔吐を伴うこともある
片耳の耳鳴りや詰まり感
頭が重く、集中力が低下する
発作は数分から数時間続くことがあり、繰り返すことで生活の質が低下することがあります。
メニエール病の原因と自律神経の関係
メニエール病の主な原因
メニエール病は、内耳にある内リンパ液の異常が発症の中心です。内耳には平衡感覚や聴覚を司る器官があり、この液体の圧力が乱れると、めまいや耳鳴り、耳の詰まり感が現れます。
さらに、原因は単なる内耳の問題に留まらず、以下の要素が関わることが分かっています。
内リンパの貯留や循環不良
ストレスや疲労による自律神経の乱れ
血流障害やホルモンバランスの影響
遺伝や体質による影響(内耳の構造やリンパ循環の弱さ)
自律神経との関係
メニエール病では、自律神経の乱れが症状の悪化や再発に大きく影響します。特に40代女性は、仕事や家庭でのストレスが重なりやすく、自律神経のバランスが崩れやすい時期です。
1. 交感神経優位で症状悪化
めまいや耳鳴りの発作時、身体は「危険」と判断し、交感神経が活性化します。
血管が収縮し、耳周りの血流が低下
筋肉が緊張し、頭部や首の血流も悪化
内耳のむくみやリンパ液の停滞が強まる
この状態では、症状がさらに強く感じられることがあります。
2. 副交感神経抑制で回復遅延
交感神経が過剰に働くと、副交感神経が抑制されます。
耳や内耳の回復機能が低下
内リンパ液の圧力調整がうまくいかない
発作後も耳の違和感やめまいが残りやすくなる
3. 悪循環の形成
発作 → 不安やストレス → 交感神経優位 → 血流・リンパ循環悪化 → 発作再発
という悪循環が慢性化すると、日常生活への影響が大きくなります。
東洋医学から見たメニエール病
東洋医学では、メニエール病は耳だけの症状ではなく、「気・血・水(体液)」の巡りの乱れや肝・腎・脾の機能低下の結果として現れると考えます。
肝の失調:ストレスや緊張で気血の巡りが滞り、耳周りの血流が悪化
腎の弱り:水分代謝のバランスが崩れ、内耳のむくみや耳鳴りの原因に
脾の影響:体内の余分な水分や湿気が溜まりやすく、めまいを引き起こす
まとめ
メニエール病は、内耳の異常だけでなく、自律神経の乱れや水分代謝の不調が症状の強さや回復に影響します。
鍼灸は、東洋医学の視点で気血水の巡りや臓腑のバランスを整え、自律神経を安定させることで根本改善を目指せる方法です。
お悩みのことがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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