肩こりがつらいあなたへ。原因は“姿勢”だけではありません

こんにちは！
平井鍼灸院の鈴木開登です。

前回は「腰痛の原因がストレス？カギを握るのは“自律神経”だった」についてお届けしました。
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今回は、肩こりの中でも「慢性的・再発しやすいタイプ」に焦点を当て、自律神経や東洋医学の視点を加えて詳しく解説します。

 このような症状、ありませんか？

• 朝起きたときから肩が重く、動きが鈍い
• 長時間PC作業で首や肩の筋がコチコチに固まる
• 目の疲れから頭痛・吐き気を伴うことがある
• 湿布やマッサージでは一時しのぎになってしまう
• 夜布団に入っても肩に力が残り、寝つきが悪い
• 冬や寒冷地で冷えると、より痛みや張りを感じやすい

肩こりとは？

筋肉の緊張＋血行不良が主な原因

「肩こり」と呼ばれる症状は、首・肩・背中にまたがる僧帽筋や肩甲挙筋といった筋肉の慢性的な緊張と血流不全が主原因です。

特に目の酷使や姿勢の悪さ、冷え、長時間の同じ動作は筋肉を伸縮不全に導き、代謝や神経伝達の効率を低下させます。これにより、疲労物質が蓄積して炎症を起こし、“硬いこり感”や“痺れるような痛み”として感じられます。

肩こりの原因とは？

生活習慣・体の使い方に潜むリスク

• 姿勢不良（前のめり姿勢、スマホ首など）による筋緊張
• 運動不足・筋力低下による姿勢維持能力の低下
• 冷え・低体温による末梢血流の悪さ
• 眼精疲労や長時間のディスプレイ作業によって首・肩が緊張
• 慢性的な精神的ストレスによる交感神経優位状態
• 自律神経の切り替え不全により、回復モードに移行できない

ストレスと肩こりの関係

心理的ストレスが筋肉に与える影響

ストレス状態では、身体は常に「戦闘モード（交感神経優位）」にあります。その結果、首や肩の筋肉が知らず知らずのうちに緊張し、硬直状態に。

さらに、血管が収縮することで肩周辺への酸素運搬が低下し、疲労物質が蓄積。それが痛みや不快感となって現れます。ストレス→筋緊張→血流不足→痛み…という悪循環が生じやすく、慢性化にもつながります。

肩こりと自律神経の乱れの関係

交感神経優位の状態が続くと、肩が緊張から解放されない

本来、活動時に働く交感神経と、休息時に機能する副交感神経は、日常的に切り替わることで体のバランスを保っています。しかし、自律神経が乱れると、交感神経が過剰に働き続け、筋肉や内臓、呼吸のスムーズな機能が妨げられます。

特に寝ていても体が休まらず、呼吸が浅いまま浅い眠りを繰り返すことで、筋肉の回復力が落ち肩こりが慢性化するのです。

東洋医学から見た肩こりのメカニズム

「肝の気滞」「脾の虚」「寒邪」の三つの要因

• 肝の気滞：ストレスにより気の巡りが滞り、首肩の筋肉に張り感が現れる
• 脾の虚（脾虚）：消化吸収が弱り、筋肉への栄養が不足し緊張しやすくなる
• 寒邪：冷たい環境や冷えた飲食により、筋肉や血の巡りが固まってしまう

これらが重なると、筋肉だけでなく経絡（けいらく）の循環そのものが停滞し、痛み・こり・不快感が深刻化する場合があります。

鍼灸での肩こり治療方法

🎯 ツボと施術の主なアプローチ

• 肩井（けんせい）：首・肩の中心。気血の停滞を改善し柔らかさを回復
• 風池（ふうち）：後頭部と首の境目、眼精疲労や頭痛にも対応
• 合谷（ごうこく）：手にある万能ツボ。自律神経調整と肩首の連動改善
• 内関・太衝：ストレスケアや気の流れを整え、リラックスへ導く

まとめ：肩こりは「こころと体のSOS」かもしれません

「肩がまた凝ってきた…」という症状を放置すると、頭痛や不眠、集中力の低下へと広がることがあります。

ですが、これは単なる疲労ではなく、自律神経の乱れや気血水の巡りの悪さが影響しているサインかもしれません。

当院では、現代医学＋東洋医学の視点を融合した鍼灸施術で、あなたの“今の状態”に最適なアプローチをご提案しています。

まずは肩のこりを軽くして、呼吸を深く、気持ちも軽やかに変えていきましょう。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
平井鍼灸院　鈴木開登

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【監修】
平井鍼灸院　院長　梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年～ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得