夜中に起きてしまう・眠れない…中途覚醒の原因と改善方法
こんにちは!
平井鍼灸院の鈴木開登です。
前回は早朝覚醒についてお伝えしているのでこちらも読んでみてください
寝つけない夜が続く…入眠困難・不眠症の原因と改善方法
「眠りにつくのは問題ないのに、夜中に目が覚めてしまう…」
「一度目が覚めると、そこから眠れず朝を迎えてしまう…」
こうした中途覚醒の相談は、当院でもとても多く寄せられます。
「年齢のせい」「仕方がない」と諦めてしまう方もいますが、実はこれも体と心のバランスが崩れているサインです。
今回は、中途覚醒の原因と、自律神経や東洋医学の視点から見た改善のヒントをお伝えします。
このような症状、ありませんか?
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夜中に2回以上目が覚める
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目覚めた後、なかなか眠れない
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トイレに行く必要がないのに起きてしまう
これらは、単なる寝不足ではなく慢性的な中途覚醒のサインかもしれません。
中途覚醒とは? 〜眠りの途中で途切れてしまう〜
不眠症といっても、種類は様々です。一般的に不眠症は3種類に分類されます。(他にもありますが、分かり易いように3種類とします。)入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒です。
中途覚醒は、不眠症の一種で眠りの途中で目が覚め、その後眠れなくなる状態を指します。
本来、眠りは「浅い眠り」と「深い眠り」を繰り返す中で自然に朝を迎えますが、このリズムが途中で途切れると、脳と体が十分に休まりません。
中途覚醒の原因 〜身体・心・生活習慣の影響〜
中途覚醒は複数の要因が重なって起こることが多いです。
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精神的ストレスや不安
心配ごとや緊張が夜間にも続いている -
自律神経の乱れ
交感神経が夜間も優位になり、浅い眠りになりやすい -
ホルモンバランスの変化
更年期や加齢による睡眠ホルモンの分泌低下 -
身体の不調
腰痛・肩こり・内臓疲労による不快感 -
生活習慣の影響
就寝直前のスマホ・PC使用、夜遅い食事や飲酒
中途覚醒と自律神経の関係
夜中に目が覚める背景には、夜でも交感神経が優位なままというケースが多くあります。
例えば…
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日中のストレスが抜けない
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就寝前に考えごとをしてしまう
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呼吸が浅く、体が緊張状態
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寝室の環境(光・音・温度)が適切でない
これらは脳に「まだ活動中だ」という信号を送り、眠りを浅くしてしまいます。
東洋医学から見た中途覚醒のメカニズム
東洋医学では、眠りは「陰」の時間に体が深く休まり、「陽」の活動エネルギーが静まることで訪れると考えます。
この陰陽のバランスや、体を巡るエネルギー(気)・水分(津液)の流れが乱れると、夜中に目が覚めやすくなります。
中途覚醒を招く4つのタイプ
陰虚火旺(いんきょかおう)
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体を冷やし潤す陰が不足し、内側に余分な熱がこもってしまう
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夜中に火照りや喉の渇きで目が覚める
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例えるなら、夜なのに暖房がつきっぱなしで暑くて目が覚める状態
気滞(きたい)
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気の流れが滞り、精神的な緊張が夜も続いてしまう
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夢が多い、眠りが浅い、目覚めた後に考え事をしてしまう
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例えるなら、水道管の中に空気がたまって水の流れがスムーズでない状態
津液不足(しんえきぶそく)
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体内の潤いが不足しているため、のどの渇きや乾燥感で目が覚めやすい
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高齢者や慢性的な脱水傾向の人に多い
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例えるなら、夜間に加湿器を切ってしまい乾燥で起きるような状態
陽盛(ようせい)
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活動エネルギー(陽)が夜になっても落ち着かず、脳や体が覚醒状態
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ストレスや交感神経優位が背景にあることが多い
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例えるなら、寝室の照明を暗くしても心の中にスポットライトが当たっているような状態
まとめ
中途覚醒は、年齢や性格のせいではなく、心身のバランスの乱れによって引き起こされることが多いです。
放置すると、慢性疲労や気分の落ち込み、免疫力低下などにつながります。
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日中のストレスを夜に持ち込まない工夫
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寝室環境の見直し
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自律神経を整えるケ
こうした対策を積み重ねることで、“朝までぐっすり眠れる状態”に近づけます
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