夕方になると足がパンパン?足のむくみと自律神経の関係
こんにちは。平井鍼灸院の鈴木開登です。
「夕方になると靴がきつくなる」「足がパンパンに張って重い」――特に女性から“足のむくみ”についてのご相談を多くいただきます。単なる疲労や長時間の立ち仕事のせいだけでなく、血流・リンパの循環、自律神経の乱れ、さらには内臓機能の低下が関係しているケースも少なくありません。
ここでは「足のむくみ」をテーマに、西洋医学・自律神経・東洋医学の視点から詳しく解説します。
足のむくみとは?
医学的に「むくみ(浮腫)」とは、皮膚や皮下組織に余分な水分がたまった状態を指します。足は心臓から遠く、重力の影響を受けやすいため、体の中でもっともむくみが現れやすい部位です。
足のむくみの症状
足のむくみは次のような形で現れます。
足首やふくらはぎが腫れて重だるい
靴下のゴムの跡がくっきり残る
夕方になると足がパンパンに張る
冷えを伴うことがある
長時間歩くと疲れやすい
時にしびれや違和感も
むくみが一時的な場合は疲労や立ち仕事などが原因ですが、慢性的に続く場合は病気や自律神経の不調が隠れていることもあります。
西洋医学的視点:足のむくみの原因
西洋医学ではむくみの原因を以下のように分類します。
血液循環の低下:長時間の立ち仕事・座り仕事で下肢静脈の血流が滞る
リンパの流れの停滞:リンパ浮腫やリンパ節障害
心臓・腎臓・肝臓の病気:体液の排泄や循環に影響
ホルモンの影響:月経周期や更年期、甲状腺機能低下症など
薬の副作用:降圧薬・ステロイド・ホルモン製剤など
一過性でなく長く続くむくみは、内科的な病気が原因の可能性もあるため注意が必要です。
自律神経との関係
足のむくみは「自律神経の乱れ」と深く関わっています。
血管の調整機能の乱れ
自律神経は血管の収縮・拡張をコントロールします。乱れると血流が滞りやすく、足に水分がたまりやすくなります。リンパの流れへの影響
リンパの流れは筋肉のポンプ作用と自律神経の調整に依存しています。副交感神経が弱まるとリンパ循環が滞り、むくみが悪化します。冷え・低体温との関係
自律神経の不調で代謝が低下し、冷えが強い方は血液や水分の循環が悪く、むくみが慢性化しやすいのです。
東洋医学的観点
東洋医学では足のむくみを「水(津液)の滞り」として捉えます。
代表的なタイプは以下です。
脾虚湿盛(ひきょしつせい):消化吸収力の低下で余分な水分が体にたまる。胃腸の弱さ、下痢や軟便を伴う。
腎陽虚(じんようきょ):腎の機能低下で水分代謝がうまくいかず、冷えや夜間頻尿を伴う。
気虚(ききょ):体を動かすエネルギー不足で水分を循環させられず、だるさや息切れが出る。
鍼灸治療では気血水の巡りを改善し、水分代謝を助けるツボを使います。
代表的なツボ:三陰交、陰陵泉、足三里、腎兪
まとめ
足のむくみは一時的な疲れだけでなく、血流やリンパ循環、自律神経や内臓機能の不調と深く関係しています。
💡鍼灸治療では体質や生活習慣に合わせた施術を行い、自律神経の調整や水分代謝の改善を目指します。慢性的なむくみでお悩みの方は、ぜひご相談ください。
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