寝つけない夜が続く…入眠困難・不眠症の原因と改善方法
こんにちは!
平井鍼灸院の鈴木開登です。
当院にご相談いただく中でも、「布団に入ってから眠れるまでに30分〜1時間以上かかる」というお悩みはとても多くあります。
この状態は医学的に「入眠困難(にゅうみんこんなん)」と呼ばれ、不眠症の代表的なタイプのひとつです。
「そのうち眠れるようになるだろう」と思って放置していませんか?
実は、入眠困難は単なる寝つきの悪さではなく、自律神経・ホルモン・脳の休息システムが正常に働いていないサインです。
この記事では、
-
入眠困難の症状と特徴
-
主な原因
-
自律神経との関係
-
東洋医学から見た入眠困難のタイプ
について詳しく解説していきます。
このような症状はありませんか?
- 布団に入っても頭が冴えてしまい、30分以上眠れない
- 「早く寝ないと…」と思うほど目が覚めてしまう
- 日中は強い眠気に襲われる
- 寝る直前までスマホやPCを見てしまう
- 寝つきが悪く、朝の目覚めもすっきりしない
- 入眠剤や睡眠薬を手放せない
- 休日前でも寝つきが変わらない
こうした症状が続く場合、生活習慣だけでなく自律神経や心身のバランスの崩れが背景にあることが多いです。
入眠困難とは?〜不眠症の一種〜
入眠困難は、不眠症の中でも「眠りにつくまでに時間がかかる状態」を指します。
一般的には、布団に入ってから眠るまでに30分〜1時間以上かかる場合、入眠困難とみなされます。
特徴
- 睡眠時間は確保できても質が低下し、疲れが取れない
- 「眠らなければ」という焦りが強くなり、さらに眠れなくなる
- 翌日の集中力・記憶力が低下しやすい
- 慢性化すると抑うつや自律神経失調症を併発しやすい
- 入眠困難の原因とは?〜複合的に絡み合う要因〜
原因
入眠困難は、ひとつの原因で起こるわけではありません。多くの場合、以下の要因が重なっています。
- 精神的ストレス
仕事・人間関係・将来への不安などで交感神経が過剰に働き、脳が興奮状態から切り替わらない。 - 生活習慣の乱れ
夜遅くの食事、就寝直前のスマホやPCの使用によるブルーライト刺激でメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌が低下。 - カフェイン・アルコール摂取
コーヒー・紅茶・エナジードリンクはもちろん、寝酒も睡眠の質を下げ、寝つきを悪化させます。 - ホルモンバランスの変化
更年期や生理周期によるホルモン変動が睡眠リズムに影響。 - 身体的要因
肩こり・首こり・胃腸の不調・慢性痛などによってリラックスできず、眠りに入りにくくなります。
入眠困難と自律神経の関係〜休息モードへの切り替え不全〜
本来、人は夜になると副交感神経が優位になり、心拍や呼吸が落ち着き、眠気が訪れます。
しかし、入眠困難ではこの切り替えがうまくいきません。
自律神経が切り替わらない主な理由
-
就寝直前まで強い光や情報刺激を受けている
-
強い緊張や不安が日中から続いている
-
浅く速い呼吸で交感神経が優位なまま
-
運動不足で日中に十分な活動ができていない
結果、脳と体が「活動モード」のまま夜を迎え、眠りに入る準備が整わないのです。
東洋医学から見た入眠困難のメカニズム
東洋医学では、入眠困難の背景に「気・血・水」の巡りの乱れや五臓(肝・心・脾・肺・腎)のバランス崩れがあると考えます。
よく見られるタイプ
肝鬱化火(かんうつかか)
ストレスで肝の働きが滞り、体内に熱がこもる。イライラ・夢を多く見る・寝汗などを伴う。
心脾両虚(しんぴりょうきょ)
心と脾(胃腸)のエネルギー不足で血が足りず、脳が休めない。疲労感・食欲不振も見られる。
腎陰虚(じんいんきょ)
加齢や慢性疲労で生命エネルギーが消耗。のぼせ・耳鳴り・夜間頻尿などを伴う。
まとめ
入眠困難は、単なる寝つきの悪さではなく、
自律神経・内臓・心のバランスが崩れているサインです。
-
睡眠薬やサプリでごまかす前に、原因を探る
-
東洋医学では、全身の巡りと五臓の働きを整える
-
鍼灸は自律神経調整と深いリラックスを促し、自然な眠りを取り戻す助けになる
眠れない夜を我慢せず、根本から「眠れる体」に戻してあげましょう。
関連記事
info_outline平井鍼灸院
- 住所
- 〒132-0035
東京都江戸川区平井4丁目11−3 サンライズエンドウII 4階 - 電話番号
03-3683-7670
- 営業時間
- 火水金 10:00~20:00
土日 9:00~17:00 - 休業日
- 月曜・木曜・祝日
- アクセス
- JR総武本線平井駅から徒歩1分