頭痛は冷やす?温める?神経痛などタイプ別でわかる正しい対処法
頭痛が起きた際に、冷やすべきか温めるべきか迷った経験はないでしょうか。
実は、頭痛のタイプによって適切な対処法は異なります。
ズキズキと脈打つ片頭痛は冷やすのが効果的ですが、筋肉の緊張からくる頭痛は温める方が良いとされています。
また、後頭神経痛のように異なるアプローチが必要なケースもあります。
この記事では、それぞれの頭痛のタイプに応じた正しい対処法や、具体的なセルフケアの方法について解説します。
頭痛の対処はタイプで違う!冷やすか温めるかの見極めが重要
多くの人が経験する慢性的な頭痛は、他に原因となる病気がない「一次性頭痛」に分類されます。
代表的なものに片頭痛や緊張型頭痛があり、それぞれ発生の仕組みが異なるため、対処法も変わってきます。
血管が拡張して起こる片頭痛は冷やすのが有効ですが、筋肉の緊張や血行不良が原因の緊張型頭痛は温めるのが適切です。
このように、頭痛の種類を見極め、自分の症状に合った対処をすることが痛みを和らげる鍵となります。
ズキズキと脈打つような片頭痛は冷やすのが正解
こめかみなど頭の片側、もしくは両側が、心臓の拍動に合わせてズキズキと脈打つように痛むのが片頭痛です。
体を動かすと痛みが増し、吐き気を伴ったり、光や音に過敏になったりすることもあります。
このような偏頭痛の痛みがつらい時には、痛む部分を冷やすのが正しい対処法です。
逆に温めてしまうと血管がさらに広がり、痛みを悪化させてしまう可能性があるため注意が必要です。
なぜ片頭痛は冷やすと痛みが和らぐのか
片頭痛は、何らかの理由で頭の血管が急激に拡張し、その周囲にある三叉神経が刺激されることで発生すると考えられています。
この血管拡張がズキズキとした痛みの原因です。
痛む部分を冷やすと、拡張した血管が収縮します。
血管が収縮することによって神経への圧迫や刺激が弱まり、結果として痛みを和らげることができます。
このため、血管の拡張が関係している片頭痛に対しては、冷やすという対処法が有効に働きます。
痛むこめかみやおでこを冷やす具体的な方法
片頭痛の痛みがある場合、冷やす場所はこめかみやおでこなど、痛みを感じるところが効果的です。
具体的な冷やし方としては、冷却シートを貼ったり、タオルで包んだ保冷剤や氷のうを当てたりする方法があります。
直接肌に当てると冷えすぎてしまうため、タオルなどを挟んで温度を調節してください。
どこを冷やすべきか迷った際は、ズキズキと脈打つ痛みを感じる血管のあたりを冷やすと、効率的に血管を収縮させることができます。
頭が締め付けられる緊張型頭痛は温めて血行を促す
後頭部から首筋を中心に、頭全体がヘルメットをかぶったようにギューッと締め付けられるような鈍い痛みが続くのが、緊張型頭痛(緊張性頭痛)です。
めまいや体のだるさを伴うことはありますが、片頭痛のように動けないほどの痛みや吐き気は少ない傾向にあります。
このタイプの頭痛の場合は、冷やすのではなく、体を温めて血行を良くすることが痛みの緩和につながります。
緊張型頭痛は温めるのが適切な対処法です。
緊張型頭痛を温めることで得られる効果
緊張型頭痛は、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けることによる身体的な負担や、精神的なストレス、目の疲れなどが主な原因です。
これらの要因によって首や肩、背中の筋肉が過度に緊張し、血行が悪くなることで痛みが生じます。
患部を温めると、こり固まった筋肉が弛緩し、血流が促進されます。
血行が改善されると、筋肉に蓄積した痛み物質や疲労物質が流れやすくなるため、痛みの緩和につながります。
首や肩を蒸しタオルなどで温めるのがおすすめ
緊張型頭痛を和らげるためには、血行不良が起こりやすい首や肩周りを中心に温めるのが効果的です。
水で濡らして絞ったタオルを電子レンジで温めて蒸しタオルを作り、首の後ろや肩に乗せる方法が手軽です。
また、シャワーを首筋に当てたり、ゆっくりと湯船に浸かって全身を温めたりするのも良いでしょう。
特に首の後ろを温めると、頭部への血流が改善されやすくなります。
体を温めることはリラックスにもつながり、ストレスの緩和も期待できます。
後頭部のピリピリとした痛みは後頭神経痛の可能性も
後頭部や耳の後ろ、首の付け根あたりに、電気が走るような「ピリピリ」「チクチク」といった鋭い痛みが突然現れる場合、後頭神経痛が考えられます。
この痛みは、後頭部を走行する神経が、筋肉の緊張や不良姿勢などによって圧迫・刺激されることで起こります。
痛みは数秒から数分で治まることが多いですが、繰り返し発生するのが特徴で、頭皮に触れただけで痛みが誘発されることもあります。
後頭神経痛の場合の適切な対処法
後頭神経痛が疑われる場合、安静にすることは有効な対処法とされています。 痛みの原因が首や肩の筋肉の緊張によるものである場合、軽いストレッチやマッサージで筋肉をほぐすことが有効なこともあります。 ただし、マッサージによって症状が悪化する可能性もあるため 、自己判断での強いマッサージは避けるのが賢明です。
温めることと冷やすことのどちらが有効かは、症状によって異なります。 緊張型頭痛には温湿布、後頭神経痛には冷湿布が有効な場合があるとされていますが、温めることで血行が促進されて痛みが和らぐケースも報告されています。 どちらの対処法も慎重に試し、ご自身にとって心地よい方を選択することが重要です。
痛みが強い場合は市販の鎮痛薬が有効なこともありますが 、症状が長引く場合や、これまで経験したことのないような激しい痛み、しびれなどを伴う場合は、早めに医療機関を受診することが望ましいです。 鼻水などの風邪のような症状を伴うことは稀であるという明確な情報は見当たりませんが、風邪をひいた後に後頭神経痛の症状が残るケースも報告されています。 また、鼻づまりや鼻水、頭痛がある場合は副鼻腔炎の可能性も考えられます。
冷やす・温める以外の頭痛セルフケア
頭痛の緩和や予防には、冷やしたり温めたりする以外のセルフケアも重要です。
寝不足はもちろん、週末の寝すぎなども生活リズムを乱し、頭痛の引き金になることがあるため、規則正しい睡眠時間を確保します。
また、脱水も頭痛の原因となるため、こまめな水分補給が大切です。
片頭痛がある人は、カフェインの過剰摂取を避け、気圧の変化にも注意を払うと良いでしょう。
日々の生活習慣を見直すことが、頭痛の予防につながります。
頭痛の緩和が期待できるツボの位置
頭痛の緩和には、ツボ押しも効果が期待できるセルフケアの一つです。
万能のツボとして知られる「合谷(ごうこく)」は、手の甲の親指と人差し指の付け根の骨が交わる手前のくぼみにあります。
また、首の後ろの髪の生え際で、2本の太い筋肉の外側のくぼみにある「風池(ふうち)」は、緊張型頭痛に良いとされています。
こめかみ部分にある「太陽(たいよう)」は、片頭痛の際に優しく押さえることで痛みが和らぐことがあります。
痛気持ちいい程度の強さで、ゆっくりと押すのがと良いでしょう。
首や肩周りのストレッチで筋肉をほぐす方法
緊張型頭痛の多くは、首や肩こりに起因するため、ストレッチで筋肉の緊張をほぐすことが有効です。
ゆっくりと首を前後左右に倒したり、円を描くように回したりする動作は、首周りの筋肉をリラックスさせます。
また、両肩をすくめるように上げて数秒静止し、一気に力を抜いてストンと落とす運動も、肩周りの血行促進に役立ちます。
デスクワークの合間などに定期的に体を動かすことで、肩こりを予防し、頭痛の発生を抑えることができます。
放置は危険!すぐに病院へ行くべき頭痛のサイン
多くの頭痛は命に別状のない一次性頭痛ですが、中にはくも膜下出血や脳梗塞、脳腫瘍といった重篤な病気が原因で起こる「二次性頭痛」が隠れている場合があります。
いつもと違うと感じる頭痛や、時間の経過とともに症状が悪化していく場合は注意が必要です。
特に子供の場合、うまく症状を伝えられないこともあるため、保護者が様子を注意深く観察しなくてはなりません。
安易に「いつものこと」と放置せず、危険なサインを見逃さないようにし、自然に治ると考えないことが重要です。
今までに経験したことのない激しい痛み
バットで後頭部を殴られたようなと形容される、突然の激しい頭痛は、くも膜下出血の典型的な症状です。
これまでに一度も経験したことのない、人生で最悪と感じるほどの痛みが生じた場合は、ためらわずに救急車を呼んでください。
また、頭痛に加えて高熱や項部硬直首が硬くなって曲げにくい状態、強い吐き気や嘔吐を伴う場合は、髄膜炎などの感染症の可能性も考えられます。
これらの症状は緊急性が高いため、速やかに医療機関を受診する必要があります。
手足のしびれやろれつが回らないといった症状を伴う
頭痛と同時に、体の片側の手足のしびれや麻痺、力が入らない、ろれつが回らない、言葉がうまく出てこない、物が二重に見えるといった症状が現れた場合、脳梗塞や脳出血といった脳卒中が強く疑われます。
これらの症状は、脳の血管が詰まったり破れたりして、脳細胞にダメージが及んでいるサインです。
特に高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病がある人は、脳卒中のリスクが高いため注意が必要です。
普段から血圧の管理を心がけるとともに、これらの症状が出た場合は一刻を争うため、すぐに救急要請をしてください。
まとめ
頭痛への対処は、その種類によって冷やすべきか温めるべきかが異なります。
ズキズキと脈打つ片頭痛は血管が拡張しているため冷やし、頭が締め付けられる緊張型頭痛は筋肉の緊張が原因であるため温めるのが基本です。
また、ピリピリとした痛みの後頭神経痛など、異なるアプローチが必要な場合もあります。
ツボ押しやストレッチなどのセルフケアも有効ですが、これまでに経験したことのない激しい痛みや、手足のしびれなどの神経症状を伴う場合は、危険な病気のサインかもしれません。
そのような場合は速やかに医療機関を受診することが不可欠です。
症例・患者さんの声

【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得
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