自律神経失調症の症例報告

自律神経失調症の症例をご紹介致します。

自律神経失調症の原因は、環境のストレスが体にかかることによって耐えられなくなった結果、体力が消耗することで起こります。

下記に当てはまるものはありますか?

  • 原因不明の頭痛がある…
  • 夜眠れない…
  • 食欲がなくなる…
  • やる気が減っている…
  • イライラする…
  • 慢性的な肩こりがある…
  • 原因不明なしびれがある…

平井鍼灸院には自律神経失調症の程度に関わらず、改善している患者さんが多くいらっしゃいます。どこに行っても良くならなかった原因不明の症状の改善報告が、今現在も更新中なので、是非お読みになってください。

随時最新のものを上げていきます。

症例1 自律神経の乱れ、慢性的な肩と腰の痛み

 

患者

30代 男性

来院

2016.1

症状と来院理由

主訴は自律神経失調症をベースとした慢性的な肩の痛みと腰痛。ゲームのプログラミングの仕事をしていて、常にパソコンと向き合いながら仕事をしている。仕事上のストレスはないがお酒を飲む習慣や、もともと自律神経失調症を患っている関係で体に痛みが出やすい。一度痛みが出始めると1~2か月単位で体の痛みが継続して出ることがある。

普段生活している時は特にないが、急に汗が出てきて止まらないことがあるので、自律神経の乱れを感じている。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

主に、体を流れているオ血の症状を改善する方針を立てた。

基本的な病態はオ血という血のよどみが原因となっているため、単純に血流を良くするだけではなく、オ血を改善した体が必要になるため、自律神経の通り道である脊椎周りの緊張を解消した。それによって、2か月ほどで腰痛と肩の症状が落ち着き始めた。使用したツボは、首の天柱、背部の風門を使った。オ血の症状に付随する交感神経の緊張状態を緩和する為に使用した。主にオ血状態の調整には、血海や膈兪を使うことが効果的であるため、毎回の施術で使用した。

身体全体のバランスと神経の働きをよくする為に、壇中、心兪、内関、三陽絡などを使用し、汚れた血液を流すように施術を構成した。身体に余分な血液が溜まっている状態が自律神経の乱れに繋がる冷え性を生んでいたが、解消した。

症状が出ている部位

 

※赤=痛み 青=冷え
※黒=硬さ 黄=こり

同時に治療をした症状

多汗症、緊張感

使用した主なツボ

天柱、風門、壇中、心兪、内関、三陽絡

考察

3か月ほどで症状が改善し、その後はメンテナンスで通院をしていたが1年ほど経過して卒業をした。ご自身で体の体調管理が出来るようになったことで、さらに自由な時間を捻出できるようなった。自律神経失調症は体の疲れや頭痛、冷えなどの症状をつくり出していく体の反応なので、今後のケアとして自宅でお灸をする様に指導をし、施術は終了した。

症例2 リウマチを患っている肩から腕にかけての痛み

 

患者

50代 女性

来院

2017.4

症状と来院理由

主訴は肩、肩甲骨、腕の痛みやうずき、リウマチ。

リウマチにかかっており日常的に免疫抑制剤を服用している。そのために体に痛みが出やすくなっていて、眠れない日々を過ごしている。主に寝ている時に体をじっとしてられないほどの硬さがある。痛みが気になって体を動かしてしまうため、ここ数日間ほとんど眠ることが出来ていない。痛みの原因も不明とされており、対処することが出来ないために来院。リウマチの痛みとは違う。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

主に、消化器を上手に使い、体の栄養状態を回復させる方針を立てている。

消化器の弱りと腎臓の弱りがみられる。また、肝臓が思ったよりも膨らんでいたので、体の調整が必要となる。他の病態としては、心臓と腎臓にも負担がかかることで不眠症状などが表れる。根本的には肝臓の病態を改善することが必要になるが、まずは胃の周りの治療をしていけば体調は改善する。関節の痛みや骨がうずくような痛みがあったため全身を調べたところ、肝臓の機能が落ちることによる免疫機能の失調も合併していることが分かった。使用したツボは、太衝、百会、肝兪、胆兪、足臨泣、期門、壇中、天柱などを使用。経過としては、痛みは1か月ほどで収まってきて、その後副鼻腔炎や蓄膿症の施術も追加でおこなった。

症状が出ている部位

※赤=痛み 青=冷え
※黒=硬さ 

同時に治療をした症状

顔のほてり、蓄膿症

使用した主なツボ

印堂、太衝、百会、肝兪、胆兪、足臨泣、期門、壇中、天柱

考察

リウマチの症状も持っていた為、自己免疫症状と免疫抑制のバランスが崩れていることで体調に影響が出ていた。相反する状態を薬で調整することは体にとっても負担がかかり、実際にその負担が心の状態に影響をしていく事もよくある。薬の解毒処理をするのは肝臓だが、最終的に血液からろ過して体外に排泄するのは腎臓の役割である。腎臓と胃腸の調子を整えるケアをしていく事で、結果としてリウマチの症状や随伴症状が解消してきた。

肝臓のケアは常に施術で計画をしていき、免疫力の調整をするための負担を軽減させる施術計画を立てていたことが、早期回復につながった。

症例3 顔の赤み

 

患者

50代 女性

来院

2017.6

症状と来院理由

主訴は顔の赤みが出ていること。

人前に出たり、疲れが溜まったりすると顔に赤みが出てしまう症状。自律神経の働きが乱れており、交感神経や副交感神経のバランスが一定ではないために、変動が起こったときに体に変調が起こる。特に首から上のみの症状というのが特徴。普段から肩こり、背中の痛み、腰痛、冷えなども呈している。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

この方のお体は、幼少期にリンゴ病にかかったときから崩れている。自分の免疫力や回復力、運動力や調整力が働きづらい環境にあるためストレスと共に症状が悪化している。治療方針としては、体の免疫力を高めて自律神経失調症の症状を改善することがメインで、熱を取り除き赤みが出づらい状況を作っていく。肝臓や腎臓の症状を改善していくのが治療の軸。顔の赤みの原因自体は自律神経の乱れ以外にも、食生活や肺の経絡の調整をしていくことで早期回復が可能となった。使ったツボは太谿、然谷、復溜、関元、気海、百会、肩井、足三里、太衝、大椎を用いた。熱をコントロールして赤みを抑えていく事が可能となった。

症状が出ている部位

※赤=痛み 青=冷え
※黒=硬さ 黄=こり

同時に治療をした症状

冷え性

使用した主なツボ

水泉、太谿、然谷、復溜、関元、気海、百会、肩井、足三里、太衝、大椎

考察

この方はいつも体力以上の仕事をしていた。仕事熱心だからこそ体に負担がかかってしまう。肩こりや腰痛、足の冷えなどの症状を持っていることから全身的に体力が減っていた。体の体力とは、自律神経を働かせる原動力ともいえるものであり、体を治すには欠かせないものである。(主に運動力、思考力、調整力、免疫力)

身体を治すための状態をつくる為に、筋トレ、ストレッチなどの運動習慣も患者さんに指導をして、本質的に再発をしない状態を目指した。

症例4 化学物質過敏症

 

患者

30代 女性

来院

2017.9

症状と来院理由

化学物質過敏症の症状としては、隣のビルのインクのにおいが原因で、体にかゆみが出てしまう。特に顔周りはひどく出てしまう傾向にある。引っ越してからその状況に気が付いて、社宅である為にアレルゲンから離れることが出来ずに生活をしている。家にいる間中、換気をしていると常にインクの化学物質を吸入することになる為に、体の症状が悪化して困っている。2人目の妊娠を希望しているという事もあり、化学物質に対して出ている症状は、早く取り除きたいと思い来院。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

治療内容は、主にアレルゲンに対する体の過敏な免疫反応を調節していった。

この患者さんの場合、アレルゲン物質に暴露され続ける環境にあるので、まずは肝臓の機能調整から始めた。お灸と整体を中心に行い、脳の硬膜の緊張を取ることによって体の脳脊髄液の流れを改善した。体の緊張は毎回の治療で改善され、その状態を維持する為に施術を重ねていった結果、2か月で症状が安定。

その後妊娠をする為に腎臓の機能調整を加えて、太谿、復溜、関元、腎兪、志室、足三里、印堂、百会、天柱などを中心に施術を組み立てた。その結果、1か月で2人目の妊娠が叶い、間もなく卒業をした。

症状が出ている部位

※赤=痛み 青=冷え
※黄=こり

同時に治療をした症状

不妊

使用した主なツボ

肝兪、太谿、復溜、関元、腎兪、志室、足三里、印堂、百会、天柱

考察

化学物質過敏症の症状のうち、アレルゲンに対する免疫反応が約6割、自律神経失調症による過敏症状が4割程度としてとらえて施術を組み立てた結果、2か月に改善に至った。アレルゲンに対する免疫は通常問題のない反応が強く出すぎてしまうものであり、抑制することはなく正常化させる施術を行った。特に肝臓の周りの血流に対する刺激を施したことによる効果で、免疫反応が調整された。

また頭蓋骨の中を流れる脳脊髄液の流れを調整する整体を行い、体全体の機能不全状態を改善した。その結果、体質改善が促進され、途中で妊娠という結果と、アレルギー症状が安定するという結果を患者さんが手にすることが出来た。

今回の症例での成果は、肝兪の効果性。アレルギー症状に対して肝兪の反応を見て施術をすることは、十分効果が期待できる。

症例5 ホルモンバランスの乱れ

 

患者

30代 女性

来院

2014.9

症状と来院理由

主訴は、ホルモンバランスの乱れ。

当時、アウトドアで痛めた首を治療しに来院され、2週間の治療で改善した。その後、ホルモンバランスの乱れによる体のだるさ、倦怠感、胃腸機能の失調が見られたので治療を継続。特に、季節の変わり目の寒くなる時期、暑くなる時期に症状が悪化していると分かった。食事には気を付けている。仕事のストレスも内臓の代謝反応に大きく影響をしていた。自分自信が自律神経失調症であるという自覚は少ないが、身体に出ている症状を考えると乱れている自覚はあったので継続通院をしている。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

治療内容は、主に脳脊髄液の流れを調整した。

ホルモンバランスの乱れを調整するときには、自律神経の乱れを改善していく。自律神経の乱れは、脳の緊張状態から生まれる為、脳脊髄液の流れを改善することで、調整を試みた。頭蓋骨の整体をすることで脳脊髄液の流れが改善し、ホルモンバランスにの乱れによる体のだるさや倦怠感、胃腸の失調が徐々によくなり、今ではメンテナンスで治療継続中。施術の中では、胃の調子と腰の歪みなどが強いこともあり、胃経と腎経を中心に施術を構成して、ホルモンバランス調整の整体の効果を高めていった。その結果、ホルモンバランスの乱れはコントロール出来る様になってきた。これは自宅でお灸をした結果でもある。主に施術で使用したツボは、足三里、血海、三陰交、太衝、照海、気海、中脘、大腸兪、腎兪、志室を使用した。

症状が出ている部位

※赤=痛み 青=冷え
※黄=こり

同時に治療をした症状

冷え性

使用した主なツボ

三陰交、足三里、血海、三陰交、太衝、照海、気海、中脘、大腸兪、腎兪、志室

考察

この患者さんの例では、ホルモンバランスの調整に自律神経の乱れが関係している症例だった。3か月ほどで改善は実感されていた。体の回復力は、中枢神経である脳が決定している。ホルモンバランスの乱れがストレスで起きていたとしても、体の回復力が安定していれば、ひどくなることは少ない。ストレスよりも体力が低下していると、ストレスによる体の不調が発現する。腎臓機能と肝臓機能、それを支える胃の機能を回復させることでホルモンバランスの調整はなされている。冷え性に関しては、慢性的な経過により、末梢血管に酸素が行き届きにくくなっていると考えられるため、1年単位での治療を計画し、進めていく。

症例6  舌の先がびりびりする

 

患者

70代 女性

来院

2018.1

症状と来院理由

主訴は、舌痛症。舌先が赤くはれて、びりびりしている。口の中に違和感がある。ざらざらする感じ。何を食べてもおいしくない。味覚は正常。唾液が良く出る気がして、起きている間ずっと深いな感覚を覚えている。

西洋医学の検査では原因が不明で、投薬での経過観察となっていて根本的に症状を回復させたくて来院。1日中この症状が気になってしまって、感情的にも不安感に襲われることが多く、精神的に疲労もしていた為来院。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

治療内容は、主に極度のストレスからの神経異常改善。

原因は、ストレスによる神経の異常発火だと考えられる。服用している薬は特に効果は認められない。施術は舌まわりの筋肉に対して血流改善と、神経に対して促通施術を施した。サプリメントは本人が任意で飲んでいる。パルス施術は効果は認められず、お灸施術と鍼を動かして刺激を入れるやり方で改善計画を立てた。特に回復が見られた体の施術としては、頭の骨の整体。整体をしている時は、SPO2(動脈血酸素分圧)が最も変動をしていた。実際に体の症状としても、寒気がしたり、身体が震えたりなどの自律神経症状が出て、その後落ち着くという反応が見られた。6か月ほどして症状は落ち着いた。

鍼で使用したツボは、百会、印堂、天突、人迎、曲池、中脘、足三里、太谿、太衝などを用いた。特に人迎や印堂の自律神経の交感神経の緊張を緩和せるツボを中心にその効果が見られた。

症状が出ている部位

※赤=痛み 青=冷え
※黒=硬さ

同時に治療をした症状

不安障害

使用した主なツボ

百会、印堂、天突、人迎、曲池、中脘、足三里、太谿、太衝

考察

友人の死や家族との人間関係によって体の状態に異常が現れたと思われる症例。症状の改善には時間がかかったが、通院当初よりは症状が3か月で軽くなっていった。ご本人が認識しているように、原因不明という点がいつも不安感をあおってしまい、症状が悪化するスパイラルがあった。カウンセリングも一緒に行うことで症状改善を図ったが、最後は完全には症状を取り除くことが困難だった。施術方針やその結果から分かったことは、体の状態と心の状態が少なからず関係しあっている状態であることが、症状改善にブレーキをかけてしまう可能性があるという事。

施術の積み重ねも大事だが、より詳細な鑑別を行い続けることが、施術効果や施術期間を短くする為の手段であると考える。

ツボの効果を見ると、精神症状には正中線のツボ(任脈)が有効だと分かった。早期回復を目的に、今後も精神症状の方には正中線のツボを活用していく。

症例7 手足のむくみ

 

患者

30代 女性

来院

2016.8

症状と来院理由

主訴は、手足のむくみ。手足のむくみ、体中のだるさを日中に感じていたり、急な眠気に襲われる症状で困っていた。原因不明のむくみと炎症症状も時折皮膚に発症している状態が続いている。吐き気や胃の違和感、便秘や下痢を繰り返すなど症状は多岐にわたる。

身体に出るむくみによって起こるだるさがとても強く、日常的に集中力が保てなかったりするような状態だったので来院。人間関係のストレスは特になく、食生活の乱れと身体の疲れ、小さいころから頻繁に起こっていた自律神経失調症の症状が原因で手足のむくみが起こっていた。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

治療内容は、むくみの原因となっている水分代謝を腎臓から解消することを主軸に行った

原因は、消化器系と泌尿器系の働きのバランスが崩れていたこと。消化器系の力は血液の中の栄養素や水分を体に巡らせる力。その結果泌尿器系の代謝反応が上がってきて、腎臓からの水分代謝を改善することにつながる。

治療方針としては、頭蓋骨と仙骨の整体を組み合わせることで脳脊髄液と自律神経バランスを調整することに注力した結果、むくみは改善した。

使用したツボは、次リョウ、大腸兪、太谿、心兪、膈兪、委中、陰陵泉、合谷、支溝などを用いた。主にむくみを回復させるための処方をした。

症状が出ている部位

※赤=痛み 青=冷え
※黒=硬さ

同時に治療をした症状

体のだるさ

使用した主なツボ

次リョウ、大腸兪、太谿、心兪、膈兪、委中、陰陵泉、合谷、支溝

考察

身体のだるさ、むくみ、疲れなどが混在した症例だった。体の中では水分代謝が滞り、熱が溜まって炎症反応が皮膚にも表れている状態だった。熱を取る施術をするのも良いが、今回は水分代謝を改善することで、結果として炎症反応を抑えて、デトックス作用を上げていく事で回復を試みた。身体のだるさや眠気などは、酸素不足から起こる症状。酸素不足を補う体の施術をしていくことで解消できる。体質改善をする過程では食事療法やデトックス療法を活用した。ツボの反応としては、陰陵泉によるむくみ解消と、次リョウの刺激による骨盤内臓神経の働きを活発化させたことが、怠さの回復につながった。

症例8 パニック障害、首の痛み、睡眠が浅い

 

患者

40代 女性

来院

2016.7

症状と来院理由

パニック障害の症状がある。ストレートネック、仕事内容によって首の痛みが出やすい。首の痛みがある状態だと、睡眠の状態も悪化。家にいるとゆっくり眠ることが出来ない。顔の麻痺も起こっている。家族の人間関係で日々ストレスを受けている為、家にいてもイライラしている。子供たちにもイライラしてしまうようになっているので、心療内科を受診。薬に頼るのは嫌で、平井鍼灸院を受診した。

パニック障害の症状は常にあるわけではないが、特定の条件を満たすと起こってしまうような状態だった。ストレス環境に耐えきれず、その状態を思い出すだけでも体調が悪化してしまうほどPTSDの症状にも苦しまれていた。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

治療内容は、首の痛みを軽減することで、自律神経の緊張を和らげる

原因は、交感神経の緊張しすぎによる脳の活性化です。体の緊張状態と心の緊張状態が相まって、不眠の状態をつくり出している。人間関係の問題もストレス要因となっているが、首の緊張状態が症状を引き起こす原因であるとして施術を行った。頭の骨の整体を行うことで首の緊張、脳のストレス状態を解消した。睡眠状態は2か月ほどで4時間以上眠れるようになり、精神状態も少しずつ落ち着いてきた。

使用したツボは、百会、内関、天柱、大椎、肩井、合谷、足三里、三陰交を使用した。精神を安定させる正中線のツボでいうと今回は大椎を使用した。内関や三陰交も体の胃の血流を回復させながら腎機能と肝機能を回復させる処方としてツボを取ったところ、症状の回復が早まった。特に首の痛みが回復した。

症状が出ている部位

※赤=痛み 青=冷え

同時に治療をした症状

冷え性

使用した主なツボ

百会、内関、天柱、大椎、肩井、合谷、足三里、三陰交

考察

パニック障害や睡眠障害などを起こしている症例で、首の痛みを感じていた。

一見して、ストレスが原因で起こっている症状だったとしても、体のどの部位にその原因があるのかを追求することが、大切である。特に自律神経失調症やうつ病、息苦しさなどを訴えるパニック障害の患者さんに関しては、「ストレスだから仕方がない」という考え方は逆効果になる。首の骨の動く範囲や、頭の骨との連結部分などを細かくチェックしていくと、不具合が起こっている箇所を特定することも可能である。

故に、体全体の状態を整える自律神経の施術であったとしても、骨格の歪みやある特定の部位に対する硬さや血行不良を見極めて対応していく事が、身体をよくする近道となる。

この患者さんの場合は、首の動く範囲を広げていく事で、症状が解放されていった。セルフケアも率先して行ってもらい、考え方の改善も選択理論心理学という学問を共有することで行うことが出来た。

症例9 起立性調節障害と自律神経失調症

 

患者

30代 男性

来院

2016.7

症状と来院理由

主訴は、起立性調節障害と自律神経失調症。

暑い所や人ごみに居る時に辛くなる、体のだるさと、朝体が動かない状態が続いている。病院では起立性調節障害といわれて、薬を飲んでも良くならないので来院。左耳はメニエール病の既往がある。1年半前からこのような症状に悩まれている。自転車に乗っている時に、景色が通り過ぎるとめまいが起こる症状もある。メニエール病を発症した際に、突発性難聴も合併していた。症状としては階段が登れない、這いずって起きるなどがあった。視線を動かした時に、何故か体がびりびり痛む症状もあった。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

治療内容は、神経の促通と、感覚の正常化を目的に行った。

原因は、脳からの指令や体の反応が不一致している状態が、起立性調節障害を悪化させている。さらにメニエール病の発症や仕事のストレスが重なったことで会社に行けない状態だった。そこでまずは、頭の横の骨の奥にある、側頭葉という平衡感覚を司る三半規管に近い脳神経に対するアプローチを行った。お灸や鍼はもちろん、頭の歪みを整える整体を施すことで、6か月ほどで起立性調節障害の症状は解消された。刺激を変更する際は、電気を鍼に通電する施術法に切り替えたところ、症状は快方へと移行した。

同時に治療をした症状

冷え性

使用した主なツボ

翳風(えいふう)

考察

仕事に支障が出るレベルの起立性調節障害がある症例で、特徴的だったのは視線を動かすと体がビリビリするという症状だった。これは脳神経の誤作動が原因で起こっていると考えられる。体に出ている症状の一つ一つはなかなか治りづらく1年ほどの経過をたどって完治に至った。完治に至るまでは、首の施術、体の歪みと頭の歪みの調整、心と考え方のケア(選択理論心理学)の順番で施術計画を進めていった。

特に患者さん本人から伺った体感変化では、心のストレスを選択理論心理学で解消することが出来てから、特に体調面が良くなったと仰っていた。体にかかるストレスは4つある。その中でも精神的ストレスが体に影響出やすい症例だった。

症例10 やる気の低下と自律神経失調症

 

患者

50代 男性

来院

2018.3

症状と来院理由

主訴は、抑うつっぽい状態、圧迫感。

元々うつ病を10年前に経験されており、復帰してから5年、元上司から仕事の声をかけていただき、仕事に復帰。本社である東京で「これからもずっと恩返しとして働いていくぞ」と決めていた矢先、元居た大阪への転勤を声をかけていただいた現社長から言い渡され、頼りにされていないような虚無感からやる気が起きず、どうにかしなければいけないと思い来院された。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

治療目的は、横隔膜の動きと脳脊髄液の流れを改善。そのために、血流改善をしていった。全3回の治療で、1回目は鍼と頭蓋骨の整体で頭の歪みを確認すると同時に、脳脊髄液の流れを良くしていった。2回目ではまだ思考は巡らず、頭頸移行部と仙骨部位で電流治療をして、最後に起立筋を緩め、脊柱の自律神経に刺激を入れるために背中のオイルトリートメントを行った。3回目までの間に心療内科へ行っており、お薬をいただいていたが飲んでおらず、理由としては、朝起きれて食欲も復活していたためである。

ご本人曰く、体調も整い、自分自身で自立してこれからやっていきたい、というお話があったので、3回目を機に卒業。その後約4週間も順調だったようで、無事に大阪へ行かれたとの報告のメールをいただき、感謝をいただいた。

同時に治療をした症状

思考が巡らない

使用した主なツボ

太衝・関元・だん中

考察

本症例は、尊敬されていた上司の方からの転勤宣告にショックを受け、その精神的ショックからやる気の低下として症状で表れた症例であり、精神的不安が解消されたことで身体も元気になった方である。

実際に上司の方へも話を通すことが出来たのだと思うが、治療としては今まで積み重なってきた疲労と滞りやすい歪みがあり、それに加えて精神的ストレスが重なり、脳脊髄液や血液の流れが悪くなったことで、一時的に脳へ酸素・栄養不足となり、やる気の低下につながったと考える。

症例11 起立性調節障害

 

患者

10代 女性

来院

2018.1

症状と来院理由

主訴は、起立性低血圧、頭痛。2017年6月から発症。

朝起きることが出来なくなり、お母さんに声掛けと大きく揺さぶってもらっても、起き上がるのに2~3時間かかってしまう。寝つきも悪く、朝起きられないので朝から学校に行けない状態。単位が足りず学年が上がれるのかも不安な状況。日中過ごしていても、頭痛も出てきて疲れやすい状態である。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

目的は下腿の血流をあげて全身の血行改善を促し、頭頚部の緊張と背部の緊張を取り除いていくこと。

初回から主に下腿の血流を促進するために、治療を進める。週に1回の治療を続けていく中で、約2か月の間学校へ行ける日もあれば行けない日もあるような日々を繰り返しながらも、行ける日が増えてくる。治療内容も大きくは変えずに、下腿からのアプローチと、身体の緊張を取るために頭蓋骨の整体または頭の指圧を主に進めていった。3か月目以降は、週に1回休むような状況で、学校へ「行けない」から「1日休む」と言ったように行くことが前提としたような日々に変化する。このころから、朝は約1時間くらいで起きれるようになる。進級も決まり、気持ちの上がり下がりはあるが体力の回復傾向がみられる。頭痛は軽減と出現を繰り返しが、原因は抑圧と考え、気持ちの整理や思考の整理に努め、約5~6か月に入って、セルフコントロールを意識した関りを続けている。今は学校へ休まずに行けていることが多い。

同時に治療をした症状

便秘、疲労感

使用した主なツボ

太衝、足三里、承山、関元、膈兪

考察

本症例は現在も治療中で経過段階である。

急な発症ではあったが、普段から感情の抑圧や緊張状態が身体へ負荷としてかかっていて、何かのきっかけで出ているものとして考える。特にふくらはぎの冷えが強く、全身の血液の巡りが悪い状態が見られた。また思考により頭の使い過ぎや、食いしばりもある状態で側頭骨の硬さも強く見受けられたので、そこの緊張緩和と血行改善を目的として治療を続けた。低気圧など気候に左右される状態も時々見られたが、約2か月週に1回の治療を続けて、一週間続けてお母さんの声掛けだけで起きられるようになった。また起き上がるのにも45分とだいぶ時間も短くなり、改善が徐々にみられる。今後はこのペースで治療方針もこのまま変えず、骨格調整の部分も取り入れていく考えである。何よりも進級が決まり、本人の意欲が取り戻されたことにより、お母さんの喜びを築けたことはご家族にとってとても大きなものであったと感じる。

症例12 全身の慢性疲労

 

患者

40代 男性

来院

2018.3

症状と来院理由

主訴は、全身の慢性疲労。

15年前から全身の疲労感が取れない。整体・オステオパシーなど数多くの治療院に足を運んできたが、ある程度までしか良くならない。お尻の違和感も全く取れず、硬いものでゴリゴリしてきた結果、痕がついてしまった。また、起床してから2~3時間はため息をついている状態でやる気も全然起きない状況である。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

大きく関わってくるのは背骨の歪みである。そこの改善に取り組むために、回復力向上と血流改善をしていくことを目的とした。

週2回の施術を約3か月間続け、4回目で朝の疲労感が10から7へ変化した。9回目以降から朝の倦怠感が減り、ため息の数も減少。2~3時間もため息が続くことはなくなった。7回目から上半身のだるさの変化が起き、腕のだるさが減少。14回目(約2か月)あたりからは、下半身のみの倦怠感が残っている。

同時に治療をした症状

お尻のこり

使用した主なツボ

太衝、豊隆、関元、だん中、印堂、神庭、肝兪、膈兪

考察

15年前の事故のにより起きた歪みが強い影響であると考える。歪みに対して施術を行う前に、血流改善のため起立筋を緩め、脳脊髄液の流れを整えることで身体の軸が他の部分から固定することができ、また本人の回復力も同時に向上できていたものと考える。その結果歪みは活法整体やアジャスト施術により、若干ではあるが整った。この場合、外部刺激からの歪みになるので、保つことはかなり困難であるが、セルフケアへの意識や行動が伴ったために、改善傾向がみられた。

症例13 自律神経の乱れによる不妊症

 

患者

20代 女性

来院

2017.7

症状と来院理由

主訴は、不妊症、便秘。

結婚されたのが1年半前で、1年かけても妊娠反応がなく、2016年11月ごろから不妊治療を開始する。タイミング指導と人工授精を3回するが、陽性反応(-)。不妊治療とともに鍼治療もした方がいいのかと思い、不妊治療を開始してから8か月して鍼治療も開始した。当初は不妊治療メインではなく、便秘の改善が目的であった。

通院ペース

2週間に1回、不妊治療においては週に1回

治療内容と経過

便秘は2週に1回の治療を続けて2か月で改善されたので、約3か月目以降から不妊治療に切り替える。便秘の治療内容としては、主に鍼と灸のみで、身体の緊張緩和特に腹部の緩和をメインにツボを刺激して、改善。その後は手技療法も多く取り入れていき、オイルは頸肩~起立筋を入れていった。緊張しやすい方でもあったので、頭の硬さと歪みがあったので、頭蓋骨の整体を多く取り入れ、施術を進めていった。高温期~、陽性反応が出てからは、体温維持をメインとした施術に切り替えて、お灸と温石などを組み合わせていった。

同時に治療をした症状

便秘、疲労感、冷え

使用した主なツボ

太衝、太谿、三陰交、大巨、中脘、太陽、膈兪、肩井

考察

この症例は血虚をベースにした不妊症患者さんの症例である。もともと気虚にも関わらずそれ以上のハードワークと、10代~20代前半の過度なダイエットや食事制限などで身体のバランスが乱れてしまっていたと考える。また子宮内膜ポリープや卵巣の腫れがあったりと、子宮自体にも何らかの器質的な要因があり、約2年半妊娠に至らなかったと考察する。鍼治療で身体のバランス、主に気血のバランスを整えながら、ポリープ摘出など外科的なアプローチも並行して妊活を取り組んだことから、約7か月という早い段階で妊娠に至ったと考える。また当院のサプリメントも積極的に摂り、自宅でのお灸もされていたことから、セルフケアの大切さも十分に理解されていることも一つの妊娠に至った要因である。

症例14 回復力低下による肩こり

 

患者

20代 女性

来院

2017.12

症状と来院理由

主訴は、頸肩こり、腰の張り。

元々頸肩こり、腰の張りがあったが、仕事で重たいものを持った時から悪化して気になったため来院。動きがぎこちないことも気にしていた。また体調をよく崩され、風邪っぽい症状を繰り返すことも日常のペースが乱れ、困っていた。

通院ペース

週に1回

治療内容と経過

初回から鍼と温めを行い、2診目3診目とオイルトリートメントをしていく中で、背中→肩こり→首のこりと順々に身体のこり感や張り感が取れてきた。月経前の体調不良として、風邪っぽい頭の熱感からの頭痛、悪寒などにも悩んでいたが、治療を続けてから2度目の月経でPMSの減少が見られた。

同時に治療をした症状

だるさ

使用した主なツボ

太衝、中脘、百会

考察

当症例は初回から全身治療ではなく、初回から3回目まで局所治療でメインの頸肩こり、腰の張りを緩めることを目的とした治療を続けて、5診目から全身治療に移行した。週に1度の治療ではあるが、毎週どこかの変化が見られ、体調の部分にも影響が出てきたことでかなりご本人も喜ばれていた。まだ全身治療に移行してから2回の治療ではあるが、これだけ変化が見られるのも、ご本人が変化を楽しんでいることと、自宅ケアをちゃんと行っているからであると考える。仕事がハードなため、睡眠の質の低下や回復力低下が若干みられることもあるが、セルフコントロール力を補いながら治療を続けている。

症例15 胃の不快感

 

患者

60代 女性

来院

2018.6

症状と来院理由

主訴は、メンタルからくる胃の不快感、冷え。

5月ごろから体調不良が続き6月末になっても変化がみられないため、いつもの体調不良とは違うと感じ、不安が募って来院。30年前に食欲不振から起きられなくなり、うつ病と診断されてから薬を飲み続けているが、もう心療内科とも縁を切りたいとも思っており、でもどうしたらよいのか分からない状況。

通院ペース

週に2回

治療内容と経過

元々胃の機能が弱いこともあり、精神的ストレスがかかりやすい傾向だったので、内臓アプローチと冷えに対して血流改善と、身体の緊張も強く診られたので緊張緩和を目的として施術を進める。

週2回の施術を続けて3回目で気持ち食べられるようになる。4回目では70%くらいまで食欲の改善がみられている。

同時に治療をした症状

早朝覚醒、腰痛、顎の痛み

使用した主なツボ

太衝、三陰交、血海、足三里、承山、中脘、胃兪、膈兪

考察

胃の不快感は津液の流れに滞りがあったが、早い段階で治療が出来たことで改善がみられ、回復傾向にあると考える。冷えがまだ取り切れていないため、未だ症状悪化原因は身体に残っている。本人の「治っている」という感覚と私からみた「改善している」という視点が合っていくことが、必要と感じるためそこのすり合わせを着実にしながら、施術を続けていく予定。ただ今までこの症状により出来なかった料理が出来るようになり、生活の中でのご本人の気持ちの回復がみられた。

症例16 慢性的な寒気と微熱

 

患者

30代 男性

来院

2016.12

症状と来院理由

主訴は慢性的な体温調節不全。寒気や微熱が出てしまう状態を繰り返しているのが、3年間続いていて、何もしていなくても悪寒がする。3年前に高熱を出してから継続して悪寒と微熱が続くようになっている。心療内科に通院して薬を服用したことがあった。

服用していた薬は、レクサプロを1/4錠で、抗うつ薬の部類に入る薬だった。CT.MRIを撮っても特に異常は見られなかったので来院。

そのほかにもめまいやしびれが起こることがあり、慢性の肩こりもある。悪寒や微熱は、他の症状の辛さと関係なく、一定して出ている。12月から転職をしたことも、環境の変化として不調を生む原因になっているのではないかと考えている。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

主に悪寒と微熱状態を回復させる施術を組み立てる為に、まずは身体に熱を生むサイクルを取り戻す施術計画を立てた。具体的には、内臓代謝反応を高める為に、腎機能と肝機能の調整をメインに行った。そのほか、筋肉に血流を送る為、大腸と胃の施術を加えることで、体の毛細血管の血流を回復させて体の隅々に熱を巡らせることが出来る様に処置をした。太谿、照海、中脘、天枢、太衝、合谷などを用いて体の中の気と血を巡らせたことで、症状は1か月ほどで回復した。ストレートネックの既往や、めまい、しびれ症状に対しても腎機能と肝機能の調整が有効だった。

症状が出ている部位

 

※赤=痛み 青=冷え
※黒=硬さ

同時に治療をした症状

めまい、しびれ

使用した主なツボ

太谿、照海、中脘、天枢、太衝

考察

原因が特に分からない悪寒と微熱症状に対する施術は、腎機能と肝機能の調整が効果的であると理解することが出来た症例。特に太谿は腎機能の調整に効果的で、体の冷えを改善するツボとしても有効だった。太衝は肝機能を調整するのに効果的で、血流と気の流れを調整することに大きな作用をもたらした。抗うつ薬のレクサプロを服用していた期間もあった為、肝臓や腎臓に対する負担はあったと考えられる。12月から転職を転職したことのストレスがきっかけで、症状が悪化してきた可能性もある。3年前の高熱の時のダメージは体にずっと残っていて、常に悪寒と微熱を発生させる要因となっていたが、今回の施術でその状態を回復させることが出来た。

症例17 原因不明の身体の痛み(肩、肩甲骨、腕の痛みうずき)

 

患者

50代 女性

来院

2016.4

症状と来院理由

主訴は肩、肩甲骨、腕の痛みとうずき。もともとリウマチの既往歴があったが、薬でコントロールすることが出来ており、原因は不明とされていた。24時間常につきまとう痛みがあることでストレスが増し、病院をめぐっていくうちに東洋医学の施術を受けようと思て来院した。趣味は麻雀で、やっている時も痛みが出ている。10日間、七転八倒して痛みに耐えていた。精神的なストレスも大きく、人から頼まれたことで自分がしたくないこでも、断ることが出来ない性分が、影響をしている。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

主に交感神経の緊張状態と神経に酸素がいかないことで起こる、無酸素性疼痛を解消した。リウマトイド因子が陰性であることでリウマチの原因自体は陰性となったので、体の免疫反応を上げて体の回復力を上昇させる施術を行った。使用した経穴(ツボ)は、太谿、曲池、手五里、百会、大椎、曲泉を選んだ。理由としては、骨から血が作られるので、酸素を運ぶ赤血球の酸素運搬能力を向上させる為に、腎臓の機能調整をする為。腎臓は、骨を生み出す臓器だから。それ以外にも、痛みが出ている場所が大腸経というと三焦経という経絡の上であることから、神経の分布が多い経穴(ツボ)を選択して、神経から痛みが発生する機序を解消した。その結果、1か月で肩や肩甲骨の痛み、腕のうずきが解消された。

症状が出ている部位

※赤=痛み 青=冷え

同時に治療をした症状

副鼻腔炎

使用した主なツボ

太谿、曲池、手五里、百会、大椎、曲泉

考察

50代の女性でリウマチの既往がある方の施術は、免疫反応を調整するかしないかの判断が必要となる。原因不明の自己免疫疾患があった方へのアプローチは、とても慎重に施術を行う理由となった。施術の中で腎機能の調整で血液の酸素運搬能力に対するアプローチを実施しながら、経絡から神経の無酸素性疼痛を解消するようにツボを選んだことが回復への最短距離となった。神経の痛みを抑える為に、筋肉の緊張緩和を手五里と曲池で行い、大椎や曲泉は、交感神経系の神経亢進を抑制するように施術を施した。大椎も曲泉も肝臓の機能に関わるツボであることから、体の中を駆け巡る気の流れの調整に役立ったと考えられる。

症例18 胃腸の痛み

 

患者

40代 女性

来院

2017.5

症状と来院理由

主訴は1週間前からの胃腸の痛み。吐き気や胃の痛みがあった。一睡もできない状態で体も精神的にも疲労が見られたため、友人の紹介で来院。こめかみ部分にうっすらと頭痛が続いている、頭もスッキリしない。天気の移り変わりで身体の不調が現れる。腹部の痛みは、左側腹部付近の縦に広がりを見せており、ちょうど下行結腸にあたる部分だった。

1週間継続した痛みがあることで、このまま治るのかどうかという不安感が続いている。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

主に、胃と脾臓の機能調整と、肝臓の機能を上げて行く目的で経穴を選んだ。天枢、不容、足三里、漏谷、百会、大椎、太衝を選んで施術を行った。天枢や足三里は胃や脾臓の機能調整の為に鍼とお灸をすることで、胃腸の痛みは回復し、左側腹部の痛みも焼失した。身体全体の気血の流れを通すのに必要な肝機能と理気の力は、百会と太衝で調整をした。もともとアルコールを常飲することで肝臓の疲れがあったのもあり、気の流れを回復に向かわせることで体に出ていた諸症状、睡眠の質が好転した。

症状が出ている部位

※赤=痛み 青=冷え
※黄=こり

同時に治療をした症状

膝の靭帯損傷

使用した主なツボ

天枢、不容、足三里、漏谷、百会、大椎、太衝

考察

胃腸の痛みがある方で、急性の症状かと思っていたが疲労の蓄積、肝機能の異常、胃と脾臓の機能低下が原因の慢性症状だった。胃腸機能が失調したきっかけは、交感神経の緊張状態が続いたことで体力が減ったことだった。体は危機的状況に近づいた時に身体に異常が出てくる。特に胃と脾臓の機能調整は、不容で行い天枢で安定させることが出来た。肝機能は全ての臓器の力を安定させるためのサポート役なので、太衝で力を上げて気血の流れを良くすることで解消することが出来た。現在はメンテナンスの目的で施術を進めている。

症例19 足先の冷えと、肩首筋の痛み

 

患者

40代 女性

来院

2017.5

症状と来院理由

主訴は、足の冷えと肩と首筋の痛み。2~3年前から徐々に冷えが酷くなってきており、冷房がかかっている部屋にいると、貧血のような症状に陥る。血圧も高いので気になっている。薬は極力飲みたくない。具合が悪くなると、めまいの症状も起きることがある。右の膝は変形性膝関節症になっており、歩くときに痛みが出ている。現在、習い事に専念出来ないような体の状態なので、なんとか回復させたくて来院した。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

膝の痛みと冷えを解消する為に、骨盤の調整と首の血流回復を主に施術を行った。首まわりは肩中兪、天リョウ、肺兪を施術した。骨盤の調整は大腸兪、環跳、腎兪、承山に鍼とお灸を施したことで筋緊張が和らいでその後回復した。首の痛みは、最後まで残った症状となった。頭の骨の整体や頭の百会で気血の滞りを解消していき、セルフケアの体操や食事を変えることでの体の内部からの変化も出すことで1か月ほどで安定した。首は、天柱や頚百労のツボを選んで施術をした。

症状が出ている部位

※赤=痛み 青=冷え                 

同時に治療をした症状

左ひざの痛み、咳喘息

使用した主なツボ

肩中兪、天リョウ、肺兪、大腸兪、環跳、腎兪、承山

考察

80代の女性でご高齢なことと、体全体の冷えがあることから施術は補法を中心に行った。特に首の痛みや肩の痛みに関しては、刺激の量を調整し、痛みで体の硬直が起こらないようにしながら、足の冷えの解消の為に、頭から自律神経の乱れを調整する施術をした。首肩の症状は肩甲骨周りの肩中兪や天リョウなどを使用しながら、間接的なアプローチも活用することで、効果を得た。ご高齢の場合、腎機能の低下による冷え性なども考えられるため、腎臓のツボと表裏関係のある膀胱系のツボを選んだ。実際にお灸を使うことが多かったのが功を奏し、膝、冷え性共に3か月ほどで回復した。

症例20 頚肩コリからくる頭痛や自律神経の乱れ

 

患者

20代 女性

来院

2016.9

症状と来院理由

主訴は、自律神経の緊張状態と首肩コリからくる頭痛の症状。稀にめまい症状も併発する。仕事ではタフに働くタイプで疲れを感じづらいがゆえに、症状が出るまで頑張ってしまう傾向があり、来院することで体の状態をケアする目的で来院。首はストレートネックで、頚椎の動きが幼少期から悪く、整体に通っていたが回復が見られなかった。風邪をひくと発熱と頭痛を併発し、月経の周期でもホルモンバランスの乱れから吐き気や体のだるさ、肩の痛みと腰の痛みが出ることがある。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

主に、ストレートネックと骨盤の調整をしながら、自律神経の乱れを調整した。常に神経の緊張状態があったことも考えて、肝臓の機能調整と腸の機能調整を行った。理由としては自律神経の交感神経が働き易い状態が、肝臓の機能失調に関係しているということと、感情のアップダウンが腸に影響を与えるから。

使ったツボは、天柱、大腸兪、委中、飛陽、百会、肩井を使用した。

施術後は副交感神経が優位になった状態に近づき、身体が楽になっていた。継続して施術をしていくうちに、気持ちのアップダウンもなくなった。

症状が出ている部位

※赤=痛み 青=冷え
※黄=こり                  

同時に治療をした症状

冷え性、頭痛、めまい

使用した主なツボ

天柱、大腸兪、委中、飛陽、百会、肩井

考察

若い方の自律神経失調症の症例だったが、西洋医学をあまり活用されない方だったので、鍼灸院で症状の鑑別をして施術を行った。自律神経由来の肩こりや首の痛みに対しては、筋肉に鍼をするのではなく経絡や頭の骨の歪み、背骨の歪みに対して鍼と整体でアプローチをすることが必要となる。少ないツボを選んで施術を組み立てる際も、常に身体の状態変化に耳を傾けていく事も大切。

今回の症例で最も変化があったのは、天柱への鍼。天柱は気を下げるツボとして使用し、頭痛やめまい、首の痛みを取り除くのに有効だった。

症例21 首の後ろの痛みと、動いている時のふらつき

 

患者

30代 女性

来院

2017.5

症状と来院理由

主訴は、首の後ろのこり、動いている時に少しふらつく症状。全身のだるさもある。食欲が落ちていることもあり、自律神経の乱れを感じて来院。2月後半~眠りが浅くなり、食欲と活動意欲が低下しているので心配になっている。1月後半から2月中旬にかけて特に食事をとらないぐらい忙しく生活をしていたこともあり、身体も心も疲労している。

人が沢山いる場所や初めてやることなど、緊張する場面で首の後ろのこりとふらつく症状が出る。今は具合が悪くならないか不安になると、動悸がする。そしてさらに不安になる。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

主に、胃の症状を回復させることを中心として、体の冷えと活動意欲が上がるように調整をしていった。具体的には、頭の骨の整体を行いながら、お灸で胃を温めることから始めた。施術を進めていくと1か月ほどで食欲は回復してきた。その後、2か月の間に骨格を調整する整体と、脊髄神経の周りの自律神経の流れを調整したことでふらつきも回復してきた。使用したツボは、中脘、天枢、関元、内関、足三里、太衝、肩井、心兪。心兪は動悸や心理的な不安感を取り除くことに使用した。

症状が出ている部位

※赤=痛み 青=冷え
※黄=こり 黒=硬さ              

同時に治療をした症状

冷え性、頭痛

使用した主なツボ

中脘、天枢、関元、内関、足三里、太衝、肩井、心兪

考察

子供を育てながら自分の時間を取ることが出来なくなったことで、自律神経の乱れが発生し、一時的に胃の調子と脳神神経の働きが鈍くなってしまった状態だった。施術の軸に胃の血流を回復させるようにしたことが功を奏し、初期症状の回復はかなり早かった。その後、6か月ほどでだるさ以外の症状は全て落ち着いた。だるさの症状改善は通院後1年ほどかかって消失し、現在も忙しく働く合間に体をメンテナンスしている。精神的な状態からくる症状だと思っていても、実際は体の内臓機能や神経の働きに原因が隠れていることがある。カウンセリング時や施術を行う際に細かく状況のヒアリングを行い、使用するツボを変えていく事で早期回復が実現できる。

症例22 左肩の左右差の違和感と、うつ状態

 

患者

30代 女性

来院

2018.10

症状と来院理由

主訴は左肩の左右差の違和感。系列院である本八幡鍼灸院に2年前に通院されていて、肩の高さは一度改善されていたが、再度左右差が出てきてしまったということで来院。また改善時期と同時に職場の人間関係が原因で、うつ状態となり休職されており、来年4月に復職を考えているため、うつ状態の改善ももとめていた。

通院ペース

10日に1回

治療内容と経過

初回~3回目までは左肩の歪みを整えるために、背中の過緊張を取る目的として手技療法を加えて鍼を行った。結果として歪みも整い、ご本人の違和感も軽減され、身体のスッキリ感が出てきた。同時に行っていた、うつ状態の主な症状としては、吐き気と動けなくなることであり、そこへのアプローチとしては、腹部の指圧をして内臓内の血流を上げていくことでの緊張緩和と、機能向上をもとめていった。吐き気は約2か月のうちに、徐々に消失していき、6回目の時点で無くなった。また、体力面では1日外に出ると、2~3日寝込む日が1年続ていたが、その状況もこの約2か月の間で徐々に回復スピードが上がってきて、寝込む頻度も少なくなっていった。1月から復帰訓練が始まり、1日、1時間と徐々に仕事の時間が増えていく中でも大きな体調不良なく、体力もついてきている。               

同時に治療をした症状

肩こり、腰痛

使用した主なツボ

太衝、太谿、中脘、関元、だん中、百会、神門、心兪、腎腧、委中

考察

本症例は、内臓血流に滞りが生じておりそれによる、内臓機能低下により症状が出現していたと考えられる。セルフケアによる横隔膜の緊張を緩めることと、腹部を緩めることで血流が促され、機能回復につながり、症状自体も軽減されていった。また施術の中で話しを聴きながら相手の不安感を取り除いていくことで、安心と治る自信につながった。体力面としては、元々スポーツ経験や運動をされていたので肉体的な体力は備わっており、内臓機能回復による回復力がついたことで、寝込む日数や時間が減った。復職に向けての訓練も順調で、今フルタイムで仕事に行き、仕事をする楽しさも日々感じられている。職場復帰した後も、今以上に身体の状態が安定するよう、施術を継続していく方針である。

症例23 胃腸症状のある全身性不安障害

 

患者

30代 女性

来院

2018.8

症状と来院理由

元々うつ病を以前にされていたが、その頃から体力が失われ夏の暑さで体調を崩すようになってしまった。症状としては、吐き気や胃痛、腹痛、頭痛など様々で精神的にも辛い状況が続いてる。

通院ペース

週に1~2回

治療内容と経過

胃腸の動きを整えることと、精神面の安定を保つためにまず横隔膜を緩めることを目的とし、更に身体の緊張感を緩める施術を進めた。

施術をして3回目で吐き気がなくなり、仕事へも行けるようになった。気持ちの不安定感から、週に2回の施術でも症状のばらつきがあり、安定しない状態が続く。5回目の施術で仕事以外での外出時の吐き気もなくなり、本人の意思を尊重して週に1回の施術で継続していくことにし、その中でも不安感は続いたが、4か月後の12月に1人旅に行けるまで回復された。                 

同時に治療をした症状

不眠、不安感

使用した主なツボ

太衝・太谿・血海・中脘・期門・だん中・百会・胃兪・心兪

考察

本症例は、元々うつ病と共に全般性不安障害を持っていたと考えられる。症状の多さに加えて、特に精神的な不安感が強くあり、毎日の気持ちの変化によって体調面に大きく影響が出ていた。精神的なアプローチよりも先に、体調を少しでも整えて安心感を生み出していくことが大事だと判断し、治療方針にもある緊張感を緩めることと、横隔膜を緩めることで、症状の回復に繋がったと考える。ただそれだけでは不安と向き合う体力や、体内の神経伝達が整っていないため、セロトニン活性を求めて、頭蓋骨の整体や腸内アプローチを続けていった。未だ安定とまではいかないが、来院当初よりも身体の緩みも出ていることから、不安感や症状の出現は軽減している。

症例24 体調不良により発症した不安神経症

 

患者

30代 女性

来院

2018.11

症状と来院理由

頸コリ、肩こり、不安感

7年前に自律神経を乱し、その頃から頸にかかる負担が増え痺れも出てくるようになっていた。引っ越しと仕事の忙しさが重なり、そこから様々な体調不良が出てきて、それによる不安感が高まり、体調を気にし過ぎるゆえにパニックを起こしてしまった。夏は元々弱くて動けず外出することさえも控えていたが、自分が動ける季節を見計らって来院。

通院ペース

週に2回、5日に1回

治療内容と経過

まず4回は来るということで、鍼と温め、手技で体の変化を実感してもらった。内容としては頭への刺激と仙骨~腹部への刺激を指圧で行い、気持ちの波が大きく表れた。カウンセリングや心療内科にも通われていたので、心のケア3、体のケア7くらいの割合で関わることでバランスを取っていった。その中でも治療を始めて3~4回目は気持ちの波があり、治療中に涙を流すこともあったが、2週後には気持ちの落ち込みはありつつ少しずつ外での活動を増やす意思まで出てくるくらい、気持ちの体力が増加。実際に週に2~3日3時間程度の仕事を出来るくらいまで体力がついてきた。治療を始めて1か月後には徒歩30分圏内を歩けるくらいまで心と体共に回復し、2か月後の年明けからは減薬にも踏み込んでいる。離脱症状はさほどないが、減薬することの不安があり心療内科の先生と相談しながら、自分の体を見ながら減らせている。                

同時に治療をした症状

食欲不振、広場恐怖、立ちくらみ、腰痛

使用した主なツボ

太衝・血海・中脘・だん中・百会・神門・心兪・膈兪・腎腧

考察

本症例は、カウンセリングと心療内科と合わせて鍼灸で体の面をアプローチし、心と体の両面をケアしていったことでバランスが保たれ、改善に向かっているものと考える。心の面は体調不良から来ていたものが強く、体の変化が得られることで心も安定されていった。またそこのアプローチとしては、まず頚こりの症状緩和に繋がり、食欲不振の症状も軽減され、そういった双方の変化で更に体力、回復ともに増加していった。今もなお、継続通院中で、更なる体力向上に向けて施術している。また広場恐怖の方も、美容室、耳鼻科、カラオケと徐々に行動範囲が広がり、精神安定も続いている。

症例25 ストレスからくる肩・腰・首の違和感

 

患者

20代 男性

来院

2018.11

症状と来院理由

2018年4月に新社会人として仕事をスタートしたが、10月ごろから仕事の量が増え帰宅時間も遅くなり、睡眠の量も質も落ちてきたあたりから疲れを強く感じるようになる。上司の期待に応えたい反面、体が辛くてどうしようもなく、集中もできないので、心療内科に受診しようと思ったが予約が取れず、急遽通りすがりの鍼灸院へ電話をしてみたところ、系列院である平井鍼灸院を紹介されて来院。

通院ペース

週に1回

治療内容と経過

週に1回の施術を3か月進めていく中で、会社のことや今後どうしていきたいのか、そのために今何をするのかを1つ1つ明確にしていく中で、こちらからの情報のもお伝えしつつ、気持ちの滞りを少なくしていった。また同時に体を緩めながら、施術を初めてから1か月後に食事の質を変えていくことで、睡眠の質に変化が出た。そこから回復傾向が続き、3か月経った今では2週に1回の施術でご自身の体をコントロールできるようになっている。                 

同時に治療をした症状

睡眠の質・皮膚の荒れ

使用した主なツボ

太衝・足臨泣・太谿・関元・だん中・百会・太陽・膈兪・肝兪・腎腧・委中

考察

本症例は、心と体両面のサポートをしながら体の安定を築いていった症例である。最初は8対2くらいの割合で精神的ダメージが大きく、体と向き合う体力もなかったが、施術を通して思考の整理をしていくことと情報を増やしていくことで、安定感を築くことができていった。途中で本人の意識とのすり合わせで、7対3で体意識に変化されていたことから徐々に思考よりも体の情報を増やしていき、自分の体を知っていく時間をつくっていった。この過程が更に体の変化にもつながりやすく、セルフケアや食事指導、そういったご自身で出来ることへのフォーカスになり体の緩みも徐々に維持できるようになっている。

症例26 高音が聞き取りづらい耳鳴り

 

患者

50代 男性

来院

2019.3

症状と来院理由

主訴は、高音が聞き取れなくなった耳鳴り。3月に突発性難聴を患い、すぐにステロイドによる回復を促す処置を受けて難聴は比較的回復してきた。しかし高音領域6000HZが聞き取れず、異常なふらつきも頸椎の軽度後屈で起こる状態が続いていた為に来院。西洋医学での施術は限界を感じて、奥様が通院している平井鍼灸院を紹介された。自転車に乗るのも危険なほどふらつきがあり、なおかつ耳の聞こえも悪い為危険を感じていた。

通院ペース

週2回

治療内容と経過

主に、耳鳴りの症状を鍼と整体で回復させることを目的に施術を組み立てた。耳鳴りの症状の原因は、側頭骨と後頭骨、下顎骨の関節部分に圧力がかかっていることによる内耳や中耳の内圧亢進が考えられる為、鍼を耳周りに行った。頭の整体をすることで施術中に耳鳴りの音が小さくなり高音域の音が聞こえるようになってきた。蝸牛神経や前庭神経にも影響が施術の影響があったため、頸部後屈時のふらつきも回復した。

臓器の影響としては腎臓と小腸に滞りを発見したので、腹部の天枢、関元、回盲弁の周りにお灸と鍼で施術を加えて変化を出した。施術後の状態を維持する為にセルフケアで、セロトニン活性療法を伝えた。

使用したツボは、天枢、少海、養老、合谷、耳門、聴宮、角そんを使用した。

症状が出ている部位

 

※赤=痛み 青=冷え
※黒=硬さ            

同時に治療をした症状

ふらつき

使用した主なツボ

天枢、少海、養老、合谷、耳門、聴宮、角そん

考察

施術を開始した日から週2回の施術を3週間継続したことが、早期回復に役立った。病態把握と経穴の選択も的確だったと考えられる。特に、腎臓と小腸に対するアプローチ、側頭骨、下顎骨、後頭骨に対する整体のアプローチは有効だった。臓器へのアプローチは3回目の施術から取り入れた。理由としては、構造的な歪みや内耳や中耳に対する圧力を軽減させるのが先決だった為。その結果、施術経過は思った通りにすすんでいる。鍼を刺入した深度は2~4mm程度の浅刺しで、途中刺激を変える為にお灸も取り入れた。体に常に新しい刺激を与えることで変化を出していったことが、今回の結果につながった。

症例27 アトピーと不妊症(不妊歴3年)

 

患者

30代 女性

来院

2016.12

症状と来院理由

主訴は、アトピーと不妊症。メインの症状は不妊症に対する施術を希望しているが、アトピーによるかゆみも酷い状況。肩こり、腰痛、足のしびれ、冷え、子宮筋腫などの症状も合併していた為、来院。不妊に対しては婦人科クリニックでARTを受けている状況で、東洋医学の施術も併用していた。内服治療はARTと移植や採卵の時のみ行っており、普段は薬を飲んでいない。アトピーは幼児期から続いている慢性的なもので、皮膚の状態はステロイド使用により肌が乾燥傾向、色素沈着がある状態だった。

現在は双子を妊娠し、アトピーも落ち着きが出ている(2019年4月24日現在)

通院ペース

週2回

治療内容と経過

主に、不妊症に対する施術は骨格の調整で骨盤からホルモンバランスの調整を行った。仙腸関節、脊椎(頚椎~胸椎~腰椎)、頭の骨も全て矯正を行った。特にARTの採卵や移植を行う前には入念に矯正を行った。ツボは、合谷や天柱、膈兪、腎兪、大腸兪、次リョウなどを使用して、骨盤内腔の血流を回復させた。腹部の緊張は施術後に緩んでおり、アトピーによるほてり感やかゆみは、施術後に軽減している。

肝臓や消化器(大腸や胃、脾臓)にも湿熱が溜まりやすい状態だったのが、施術後は皮膚の張り感や硬結が柔らかくなるなどの変化が見られた。

特に、子宮筋腫がある下腹部の硬さは、施術後は柔らかくなる。

症状が出ている部位

※赤=痛み 青=冷え
※黄=こり 黒=硬さ                 

同時に治療をした症状

冷え性、手のしびれ

使用した主なツボ

合谷、天柱、膈兪、腎兪、大腸兪、次リョウ

考察

施術は週に2回を基本とし、海外で採卵や移植を受ける時は1か月ほどの施術期間の空きがあった。毎回の施術では、湿熱、オ血に対して熱を去る施術を繰り返して体の中の寒熱バランスを調整していた。凝りや痛み、しびれなどの症状も熱のうっ滞からくると推察していたが、概ねその通りだったと考えられる。アトピーの根本原因は腸の粘膜が成長発達段階で未完成の時期に、アレルゲンに触れたことが考えられるが、大人になってから超な環境を変える努力をすれば回復していく事が分かった。不妊症の原因に対しても、体の寒熱バランスが崩れていることが、ホルモンバランスを乱している可能性が高い。今回のような複合的な病を抱えている症例は年単位で施術経過を見ていく必要がある。

症例28 気持ちが上がらない

 

患者

40代 男性

来院

2019.2

症状と来院理由

主訴は、気持ちが上がらない状態。半年前ぐらいから、仕事をしていてもやる気が起こらなかったり、朝起きたときに仕事に行きたくない状態があった。底知れぬ緊張感と不安感がある。原因は職場の人間関係であると思っていて、実際に職場に行っても気持ちが上がらない状態が日々多くなっていたので来院。

緊張している時は深呼吸をしてみるが特に変化がみられない。このままでは仕事が出来なくなるのではないかという先々の不安も出てきてしまっていた。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

主に、首周りの整体と鍼施術を行った。首周りの整体はセロトニン活性療法とアジャスト整体を行うことで、筋緊張の緩和と頭の骨の緊張感を下げていった。鍼は、百会、合谷、天枢、血海、照海などを使用して腎機能と大腸の機能の調整を行ったことで肩こりなどの症状も回復していった。1回目施術のあと、気持ちが下がらなくなり前向きに物事を考えられるようになった。心の状態は体の緊張やリラックスを如実に表すので、良い経過をたどっていた。3回目の施術の時には、症状はほとんど消失し、仕事や生活面でも支障がなくなった。

症状が出ている部位

※青=冷え
※黄=こり 黒=硬さ                 

同時に治療をした症状

足の冷え、肩こり

使用した主なツボ

百会、合谷、天枢、血海、照海

考察

1回目の施術から変化が大きく出た症例だった。考察としては、本人の不安の所在を明らかにしたカウンセリング内容と、骨格を1回目から矯正していったことが変化を生んだと考えている。セロトニン活性療法とアジャスト整体は目的が違い、脳内の神経伝達物質へのアプローチと脊椎にかかる負担の除去などを目標に行った。刺激量の調整も必要だが患者さんの体格や体力を考えて1回目から入れていくことで結果につながった。

ツボの選び方に関しては、自律神経の乱れとホルモンバランスに関係している大腸経を中心に、腎臓の働きを高めていく事で基礎体力を補うように補助をしていった。臓器の働きも回復傾向になったことで整体の変化もより出やすくなったと考えられる。

症例29 体力がなくて、息が上がる。

 

患者

60代 男性

来院

2019.3

症状と来院理由

主訴は、少し動いただけで息が上がってしまうほどの体力。食べたりすると眠くなる。夜の睡眠の質が落ちており、連続して睡眠をとることが出来ない。集中力を継続することが出来ない。40代の頃に不安神経症になってしまったことがある。体調が悪くなる時は、決まって家族とトラブルがあったとき。冬場に体調を崩す傾向が例年の流れなので、それを乗り越える体に仕上げたい。これから先まだ仕事をしていける体の状態であることが理想。

通院ペース

週1回

治療内容と経過
数か月の間、睡眠時間をうまく取ることが出来ずに苦しんでいたのは、心腎不交の状態が継続しているからだと推測し、まずは腎機能の調整から行った。天枢や胸椎9番付近の反応を見て鍼を5分置鍼して、交感神経の働きが強すぎることを抑制した。副交感神経の働きを強くすることでだるくなることがあるけれども、今は体の回復状態をつくることが最優先。施術後は体が楽になった感覚があった。
6月現在、大きな仕事が終わって体の状態も落ち着いてきている。睡眠も5時間ほどは
連続して取ることが出来ている。心血と肝血の消耗が見られた為、中焦を養う上脘と、
三陰交から補法を行うことで全身の血分を滋養した。睡眠の質を高める為に、湧泉に5壮ずつ、透熱灸を行った。
症状が出ている部位

※青=冷え
※赤=こり 黒=硬さ                   

同時に治療をした症状

下痢

使用した主なツボ

中府、上脘、用地、豊隆

考察

この症例は、体力不足による脾腎両虚証や心腎不交証などの影響が強かった。体力は徐々についてきており、睡眠時間が今では継続して5~6時間は取れるようになってきた。仕事に熱中することもできるようになってきたことが、本人にとって良い結果として捉えられている。現在の体の状況であれば、湿気が多い季節には利湿をしていき、中焦の力を底上げ(脾胃)すれば十分に睡眠時間を確保できるようなる。今後の経過を追っていく。

症例30 慢性的な仕事の忙しさで、慢性疲労症候群のような毎日を送っている。

 

患者

40代 男性

来院

2018.3

症状と来院理由

主訴は、肩こりと腰痛。仕事は月に50時間の残業をこなしながら、パソコンを使ってデスクワークで疲労がたまっている。身体の疲労が抜けない生活から、徐々に慢性的な肩こりや腰痛も我慢のできないつらさになってきたので来院。薬は使っていないが、マッサージや整体、カイロプラクティックや整骨院に行ってもなかなか回復しない状態だった。

通院ペース

週1回

治療内容と経過
身体の歪みの調整と、自律神経の乱れの疲労を回復させるために腎機能の調整を行った。身体の歪みに対しては整体と内臓疲労の回復を促した。鍼は腎、脾、大腸を中心にとっておくことで、毎週の疲労の溜まり方が軽減してきた。
症状が出ている部位

※青=冷え
※赤=こり 黒=硬さ                   

同時に治療をした症状

不眠、頭痛

使用した主なツボ

合谷、太谿、三陰交、大腸愈、腎愈

考察

身体の疲労が抜けづらいのは、骨格の歪みがあるから。身体の疲労がたまりすぎてしまうのは、内臓疲労によって代謝が落ちているからだと判断。腎、脾、大腸の臓器は相互連絡をしながら疲労回復のための調整をしているのでアプローチをした。

症例31 思考が停止してしまう自律神経の乱れ

 

患者

40代 男性

来院

2017.5

症状と来院理由

主訴は、思考が回らなくなってしまい仕事に支障が出てしまって来院。日本語学校や不動産業を営んでおり、常に頭を使っている状況がストレスとなって自律神経が乱れてしまった。寝ても回復しないような疲労の蓄積が起こっていた。

通院ペース

週1回

治療内容と経過
食事管理徹底しながら、頭蓋骨整体を加えて頭に溜まってしまっているストレスを軽減する施術をした。鍼は頭蓋骨の周りと頸椎に対して集中的に行い、滞りを取り除いた。内臓疲労に関しては、腹部神経叢を鍼で刺激をすることで対応し、回復機能を上げていった。
症状が出ている部位

※青=冷え
※赤=こり 黒=硬さ                   

同時に治療をした症状

腹痛

使用した主なツボ

中脘、胃兪、手三里、足三里、天柱、百会

考察

仕事の負担は軽減することが出来なかったため、身体の回復力を上げることで対処。結果、3か月ほどで思考停止状態は回復に向かった。食事管理なども徹底指導を行ったことで、思考停止状態回復後も継続して体調を良い状態で維持できてきている。

症例32 疲れて寝込んでしまうだるさがある

 

患者

30代 女性

来院

2022.4

症状と来院理由

主訴は、過度に緊張してしまう出来事が重なった際に、体力がなくなってしまい日中動くことが出来なくなってしまった。仕事をする上での作業がはかどらないためにご来院。1回目の施術後から体の血流が変化したことを実感。2回目と3回目の施術を積み重ねていくと、脳神経の伝達にも変化が出てきて大きなプレッシャーのかかる仕事をこなすことが出来た。その後、2週間に1回の施術に切り替えて、施術を継続中。

通院ペース

週1回

治療内容と経過
施術内容は、1回目の施術では脳神経の働きを調整するために百会を中心とした中枢神経系へのアプローチを行った。経過は良好で、目に入る光の量が向上し、表情もスッキリとしてきた。2回目と3回目の施術では頭蓋骨の鍼と整体を組み合わせて行い、体と頭の神経伝達の調整をした結果、体力が長持ちするようになった。その後は継続して施術をしていて、2週間に1回の施術ペースに切り替えても体力が続くようになった。
症状が出ている部位

※青=冷え※赤=こり                   

同時に治療をした症状

右ひざの痛み

使用した主なツボ

太谿、足三里、肩偶、内膝眼、外膝眼

考察

仕事の過度のストレスが脳神経の正常な伝達機能を低下させてしまった症例だった。脳神経の伝達を遅延なく行えるように、首とお腹の血流の回復をメインに施術をすることが、変化を出すためによい選択だった。

 

症例33 頭の回転が悪くなってしまう不調

 

患者

20代 男性

来院

2022.5

症状と来院理由

主訴は、仕事中に頭の回転が悪くなってしまう症状があり、職場での期待に応えたくてご来院。職場の方からのストレスは特になく、大学4年の時に不安障害と躁鬱病2型と心療内科で言われてから調子が悪い。思考停止や脳が重たい感覚があり、文章を書くことが出来なくて困っている。気分の浮き沈みは少ない。

通院ペース

週1~2回

治療内容と経過
施術内容は、消化器系の血流障害があることによって体力が不足していることが原因だと捉えて、1回目の施術では消化器系の血流を調整するツボを中心に施術を行った。右の脳の疲労が強く、左目の瞳孔収縮筋の制御が上手くできていなかったため、右側頭骨への刺激を仰向けで行った。
 
2回目の施術では、腸の老廃物の蓄積を解消するために鍼刺激を行った。灸の調整も同時に行うことで、体の深部にたまっている疲労物質の除去を行ったことで、頭の回転が回復してきた。現在は、通常通りの業務をこなすことが出来ているが、1か月前の仕事の忙しさの疲労が出てくるという悩みもあるため、デトックス施術などを活用しながら経過を観察している。
症状が出ている部位

                 

同時に治療をした症状

顔の吹き出物

使用した主なツボ

三陰交、豊隆、中脘、百会、膈兪

考察

思考が回らなくなってしまうことは、脳の長期的な酸欠状態が考えられるため、消化器機能の向上をまず図ったことで脳内に供給される酸素量が増えて思考が回るようになりました。精神的なストレスが少ない場合でも起こる自律神経の乱れは、内臓疲労からのアプローチが有効です。

症例34 嘔吐してしまう肩こりと頭痛

 

患者

30代 女性

来院

2022.6

症状と来院理由

主訴は、首を曲げることが出来ないほどの可動域制限と頭痛。頭痛はズキズキと拍動するように痛い状況が続いており、薬も効かない辛さがある。胸椎の一部が頚椎になってしまっているという特異な骨格をしている。

通院ペース

週1~2回

治療内容と経過
施術内容は、血流が悪くなりやすいポイントが表情筋と頚椎の周りに点在していたので、すこし深めの鍼刺激で筋肉と神経に対してアプローチを行った。消化器系の血流障害も快復させる施術を行ったことで、1回目の施術で首の動きは快復した。
 
2回目の施術では、主に骨格に対する整体を行い、上部頚椎から頭蓋骨にかけての歪みを変化させた。頭痛の頻度は減り、首も回るようになった
症状が出ている部位

               

同時に治療をした症状

あごの痛み

使用した主なツボ

足三里、太衝、百会、肩井、合谷

考察

頭部への血流障害から、首の痛みと頭痛が起こっている状態でした。頚椎の歪みと胸椎の歪みがあることによって、血管を圧迫してしまうことも状態がひどくなってしまった原因だと捉えています。酸素不足が起こりやすい体の状態を早期に改善することによって、症状の回復が早かった症例です。

 

症例35 コロナ感染後から咳が止まらない

 

患者

50代 女性

来院

2022.8

症状と来院理由

主訴は、新型コロナウィルスに感染後、咳の症状がおさまらずに困っている。もともと喘息などの症状もお持ちの方だった為、呼吸器系の不具合が出やすい状態だったと考えられる。

通院ペース

週1~2回

治療内容と経過
施術内容は、咳の主症状に対して肺の機能を調整しました。太淵や肺兪を使用。咳の症状は落ち着いてきた。
 
2回目の施術では、骨格の調整を入れることで、肺の機能を最大限活用できるように、頚椎と胸椎を調整した。
症状が出ている部位

               

同時に治療をした症状

肩こり

使用した主なツボ

手三里、曲池、肩外兪

考察

肺の機能低下からくる、咳症状の悪化が起こっていた症例でした。肺の症状は早期に施術を開始したほうが、快復しやすい傾向があります。

症例36 ご主人がなくなってから、不安と動悸がする

 

患者

60代 女性

来院

2022.8

症状と来院理由

主訴は、ご主人がお亡くなりになってから、仕事や家庭環境が一変したストレスによって、不安感と夜21:00から動悸が始まる症状が出始めた。デパスという薬を飲むように指示をされていたが、飲むと症状が悪化するのが怖くなり、平井鍼灸院にご来院。

通院ペース

週1~2回

治療内容と経過
施術内容は、脳幹部の血流を回復させるための調整として、上天柱に鍼をして、合谷にもお灸をすることによって内臓疲労と脳内の神経伝達に対するアプローチを行った。
 
2回目の施術では、内臓疲労の調整を行ったことによって、腹側迷走神経複合体の反射を利用した血流の調整を行い不安感がほとんどでなくなりました。デパスも飲まなくなりました。
症状が出ている部位

                  

同時に治療をした症状

不眠

使用した主なツボ

百会、太衝

考察

不安感が起こったり、動悸が起こったりする理由の1つに、内臓疲労が関係しています。腹側迷走複合体の周りの血流がよくなることが、横隔膜の動きを円滑にしてくれて、全身にめぐる酸素量が増加するからだと考えられます。

 

症例37 自律神経の乱れで、疲れやすい

 

患者

50代 女性

来院

2022.10

症状と来院理由

主訴は、疲れやすさ。睡眠障害もある。ご家族に離人症の方がいるため心のケアをしていく過程でメンタルにストレスをため込んでしまい、ご来院。ホルモンバランスや肝臓のストレス、消化機能が落ちている状態だったため、鍼灸施術を希望。

通院ペース

週1~2回

治療内容と経過
施術内容は、肝機能向上を目的にお灸、解毒を目的に吸角を行った。体の代謝が上がり、施術後は同行収縮検査も陰性、姿勢反射も陰性で体の調子が良くなっていた。2回目の施術以降は整体を入れて調整を加えて、体質改善のための施術の重ねによる経過が良好。
症状が出ている部位

                

同時に治療をした症状

不眠、疲れやすさ、背中の痛み

使用した主なツボ

足三里、三陰交、百会、腎兪、大腸佑

考察

精神的なストレスから、自律神経失調症になってしまった症例でした。自分では気づいていないストレスがあり、徐々に体に症状があらわれていた。ご家族のメンタルケアでご自身にも影響が出てしまうことはよくあることではありますが、身体の免疫や新陳代謝を回復させることで、疲れやすさと睡眠障害による辛さを軽減させた。

 

症例37 自律神経の乱れで、腰の痛み、吐き気

 

患者

50代 女性

来院

2023.3

症状と来院理由

以前体調が悪くなり、薬を飲み続けて体調は良くなったが体重が増加した。体重を落としたく食事を考えて摂取していたが食事を食べると吐き気に襲われ食べたく無くなってしまう。また、腰の痛みが常にあり睡眠など私生活に影響があり来院。

通院ペース

週1~2回

治療内容と経過
来院された際は、全身の痛みがあったが1回目の施術で脳神経伝達へのアプローチを行うため首をメインで施術した。また、デトックスも同時に行い1回目の施術で、首と足の痛みがなくなった。2回目の施術では身体の上部に溜まっている気滞にアプローチを行った。腰の痛みも軽減している。
症状が出ている部位

                

同時に治療をした症状

不眠、全身の痛み

使用した主なツボ

百会、大衝、血海、翳風

考察

職業上、ご自身の体調の変化にすごく詳しくそれがストレスとなっている。腎機能、脾機能を調整して神経系と消化器系の調節を行っている。定期的にデトックスで体内の老廃物を排出し今後の施術も行っていく予定である。

症例39 自律神経の乱れによる、背中の張り、ソワソワ感

 

患者

30代 男性

来院

2023.6

症状と来院理由

以前にパニック障害で通院していた患者さん。以前のパニック障害は改善傾向にあり今回のご来院は首肩コリ。長時間のリモートワークとお子さんとの関わりで首肩コリが来院3日前に発症。

通院ペース

週1回

治療内容と経過
6月は鍼の治療のみで行っている。

脾臓機能の上昇と肝臓の機能の調整を行っている。初診時の施術で首肩コリの状態は改善が見られた。2診目の際も首肩の状態は良くなっている。7月以降は治療ペースを2週にして手技も入れて調整を行う治療計画を行っている。

症状が出ている部位

赤=痛み 青=冷え                  

同時に治療をした症状

背中の違和感

使用した主なツボ

肝兪、脾兪、天宗、崑崙

考察

日常生活で無意識的にストレスを貯めており、天気の不安定でのストレス過多で首肩コリが発症していると考えられる。また、背中のソワソワ感もストレス過多だと推測される。

肝機能が亢進して心労による首肩コリや背中のソワソワ感に感じられているため、肝瀉法と心補法を行っている。また、猫背も見られるためセルフケアと骨格の調整も次回以降行っていく。

症例40 胃の不調、耳のつまり

 

患者

50代 女性

来院

2023.7

症状と来院理由

食道裂孔ヘルニア、胃炎と病院で診断され以前から鍼灸院に通っていたが引っ越しをきっかけに当院に来院。去年の2月から食欲が湧かずにご飯をたべるが、胃がもたれる感じ、気分の悪さ、痛みが発症する。また、右耳の痛みとつまり感がある。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

鍼治療とお灸、手技での施術を組み合わせて行っている。元々鍼治療を受けていたため、変化は特に出やすい。2診目時は胃はご飯を食べれる状態まで回復が見られた。3診目以降は耳のつまり感、痛みの軽減が見られている。

症状が出ている部位

赤=痛み 青=冷え                   

同時に治療をした症状

右目の奥の痛み

使用した主なツボ

豊隆、中脘、手三里、列缺、陰陵泉

考察

交感神経の優位による症状の発症だと推測される。交感神経が優位になると血管を収縮させるため耳周りの血流も悪くしている。

交感神経に過緊張による胃や消化器などの蠕動運動の低下がしていて胃や小腸、大腸に食べ物が滞りやすい。

それが持続されると食欲の低下や気分の悪さが発症される。また、2診目時の右目の奥の痛みも大腸の湿熱の停滞にによるものだと推測される。

自宅で行って頂きたい運動と自宅灸で自己管理も行っていただいている。

症例41 コロナ罹患後のめまい、吐き気

 

患者

40代 女性

来院

2023.7

症状と来院理由

7月の中旬にコロナに罹患し高熱と倦怠感が強く症状として出た。

症状が落ち着いても体調が回復しきらず浮遊感のめまいの発症とめまいによる吐き気が発症し来院。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

治療内容としては、鍼とお灸、整体を行っている。

2診目時には浮遊感のめまいが減少傾向にある。

3診目の来院2日前に風邪を引いてしまいそこから体調の悪化はしたが5診目には改善が見られた。現在はめまいや吐き気はなく頭痛の悩みがあり施術を行っている。

症状が出ている部位

赤=痛み 青=冷え          

同時に治療をした症状

頭痛

使用した主なツボ

太谿、曲泉、寛骨、聴会

考察

コロナに罹患し急激な体力の低下による症状が発症する症例。

痩せ型や声の細さにより腎虚と推測した。また、腎臓の機能を調整するためにも脾の調整も行っている。治療を行うことも大切だが1番重要視しているのは栄養価の高い食事とバランスである。

症例42 生活習慣の乱れによる自律神経症状

 

患者

50代 男性

来院

2022.5

症状と来院理由

自律神経症状としては、不眠、耳鳴り、食欲不振、勃起不全、射精障害が発症。

8年ほど前から症状が悪化していて改善が見られないため来院。

通院ペース

週1回

治療内容と経過

治療内容としては、鍼のみで行った。

2診目時は勃起不全が少し改善された。

3診目時は耳鳴りが改善され、前日も睡眠の質が上がった感覚がみられた。

症状が出ている部位

青=冷え、赤=症状        

同時に治療をした症状

特になし

使用した主なツボ

関元、帰来、次髎、大腸兪

考察

長年の過労による自律神経症状の発症。

お仕事上、睡眠や食事など生活習慣の不規則が見られた。

また、過労によるものなので腎虚と推測した。仙骨付近や下腹部にもパルスを使用して陰部神経の活性を行った。

生活環境で睡眠は変えられないとのことなので、栄養面でのお伝えをして食事から身体の回復をお伝えしている。

症例42 背中のハリによる気分の落ち込み

 

患者

60代 男性

来院

2022.8

症状と来院理由

1ヶ月ほど前から背中のハリが発症した。

原因などは特に思いつかず、ハリ感が気になりすぎてしまい気分の落ち込みも出るようになったため来院。

通院ペース

1週に1回

治療内容と経過

治療内容としては、鍼とお灸で行った。

3診目からは気持ちの落ち込みの改善が見られたが呼吸のしづらさが継続的に残っている。また、4診目は気分の向上も見られた。

症状が出ている部位

青=冷え、赤=症状、緑=コリ          

同時に治療をした症状

耳鳴り、頚椎症

使用した主なツボ

天柱、肩井、崑崙、脾兪

考察

背中のハリから気分の落ち込みが発症した症例である。

3診目より背中の改善は見られ、頚椎症による両手の痺れが気になるようになり施術を行っている。

頚部の筋肉に対するパルスでの施術と脾臓と腎臓の補法での施術を行った。痺れは以前より軽減されているが、小さくなったり戻ったり波がある。

治療後の身体をキープしていただくためにお灸を行っていただくのとセルフケアのお伝えをしている。

症例43 うつ状態による頭の働きずらさ

 

患者

20代 男性

来院

2022.5

症状と来院理由

受験勉強がきっかけで頭の働きづらさと寝起きの身体が起こせない状態が発症した。

2ヶ月間、1日に13時間の勉強を続けていたが体調を崩し来院。一定のリズムで生活することができなくなり頭や身体も動かせなくなった。

通院ペース

1週に1回

治療内容と経過

治療内容としては、鍼とお灸、整体で行った。

3診目頃から変化が出始め、何もなかった時のように生活できた。

日や週によって体調の変化はあるが治療を始め2ヶ月後頃から頭の回転も以前と同じ位になった。また、それにより勉強も少しずつできるようになっている。

症状が出ている部位

青=冷え、赤=症状、緑=コリ          

同時に治療をした症状

頭痛

使用した主なツボ

百会、天柱、風池、天枢

考察

極度の疲労によって発症された症例である。

ストレスや睡眠の不足が続き副腎疲労が考えられる。副腎はストレスを感じるとコルチゾールというホルモンを分泌するのだが、そのホルモンの過度の放出による副腎疲労だと推測する。また、腎機能と頭蓋骨の調整も行い神経伝達の促進をして調整を行っている。