症例報告「自律神経失調症(腰痛) 症例1」‐東京・江戸川区・平井‐

【自律神経失調症 症状13】
【患者像】
Nさん 40代 男性

【来院】
 2015.12

【症状】
主訴:自律神経失調症、腰痛
腰痛は、歩き始めが辛くかがむ姿勢が最も痛い。寒くなるといつも傷める傾向があり、今回は重いものを持った時に発症。また、仕事が休みの時以外は耳鳴りが継続しており、10年ほど同じ症状で経過をたどっている。音は高音で日によっての強弱などは感じていない。睡眠時間は少ない時もあり、疲労が回復出来ていない。

【治療経過と内容】
治療方針
睡眠時の回復力を底上げし、自律神経性腰痛を解消する
自律神経の交感神経緊張状態が原因で腰痛を引き起こしやすくなっている為、仙腸関節部と上後腸骨棘付近の大腸兪や小腸兪に刺鍼をしたところ、副交感神経が優位となり腰痛が2カ月で治癒した。
続いて背部の固さの治療をした際に、肩甲骨下角の膈兪と菱形筋付近の心兪を刺鍼したところ、体の表面にあらわれている硬さ(気滞)が解消され、普段の体の痛みが改善した。

【同時に治療した症状】
耳鳴り

【使用した主なツボ】
大腸兪、小腸兪、心兪

【考察】
今回の腰痛は筋肉が固くなる椎間関節性腰痛や椎間板ヘルニアではなく、交感神経緊張状態が持続したことによる影響で腰痛を発症したと考察する。普段から睡眠時間が不足している為、身体は日々の疲れが回復しておらず、毎日負担が増えていた。このような場合は、最初が局所的であっても自律神経のバランスを疑うことが必要である。