症例報告「自律神経失調症(過敏性腸症候群) 症例7」 ‐東京・江戸川区・平井‐

【自律神経失調症 症例7】
【患者像】
Tさん 10代 女性

【来院】
 2016.11 

【症状】
主訴:IBS(過敏性腸症候群ガス型)
小学校4年生から、IBS(過敏性腸症候群ガス型)を発症。心身ともにストレス環境に置かれている事が原因。肩こりや背中の筋肉が緊張し、硬結が多数ある状態なのでマッサージにも通っていたほど。学校も休みがちになり、成績の状況と人間関係が一番問題だと思っている。

【治療経過と内容】
治療方針
肝うつ状態による横逆症状を緩和
身体の症状は、ストレス環境で悪化する傾向がある為、感情の起伏が起こった時の臓器失調を鑑別した結果、肝臓に原因があると分かった。肝うつの治療をすることでガスの量が減った。
背部は頚の筋緊張を緩和することで交感神経の緊張状態が緩和された。

【同時に治療した症状】
うつ傾向

【使用した主なツボ】
期門、天柱

【考察】
症状が悪化した原因として人間関係が最も大きな原因となっていた為、カウンセリングも同時に行った。肝うつへの対応は自分で行っていたことが分かり、驚かされた。「明るく過ごすために、笑っていることが多い」という生活環境を聴いたとき、「感情をふさぎこみがち」だと直感で感じた。このような症例の場合、体の声を聴くのも大事だが、心の状態を安定させることも同じぐらい大切である。中学生ということもあり、回復は早い。